『ワイスピ』ホブスのスピンオフ続編の計画
カーアクションの大ヒット映画シリーズである『ワイルド・スピード』で登場したドウェイン・ジョンソン演じる捜査官のルーク・ホブスは、スピンオフ映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』では主人公となるほどの人気を誇るキャラクター。
しかし、『ワイルド・スピード』の9作目から最終作の11作目まで、ホブスは登場しないことが発表されている。そこには、ドウェインと、ドミニクを演じるヴィン・ディーゼルの不仲が関係していると見られている。
一方でホブスのスピンオフの計画は継続されており、シリーズのプロデューサーを務めるハイラム・ガルシアは、「ホブスというキャラクターとともにやりたい明確な計画を持っていて、ファンはそれを気に入ると思う!とてもユニークで、新しいものを届けようと動いている」と報告している。
そして制作には、ドウェインも意見を出しているよう。米トーク番組『The Jesse Cagle Show』に登場したドウェインが、制作陣にスピンオフについての意見を伝えたと話した。
「『ホブスにはこんな展開が良いんじゃないかというアイディアがあるんだ』と話した。そしてそれに取り組んで、ネタバレはしないけど、みんなも気に入ってくれたよ。しかしそれは、進み続けてきた『ワイルド・スピード』シリーズに対するアンチテーゼ(※)になるだろう。私はホブスの芯を描く映画がやりたいんだ。またネタバレはしないけれども、その作品では1人の男が夕日に向かって消えていくという姿を見ることになるだろう」
※反対の意見や対立する理論のこと。
『ワイスピ』スピンオフの挑戦
『ワイルド・スピード』シリーズに対するアンチテーゼとなるとは、どういうことなのだろうか。
現時点ではドウェインの発言の真意は分からないが、プロデューサーのハイラムはスピンオフについて、「すべてのキャラクターたちは『ワイルド・スピード』の世界のなかに存在するわけで、その世界が栄え、成功するなかですべての側面が見たい」とも話していたため、ドウェインや制作陣が、シリーズの世界観のなかでも異なる方向からスピンオフを描こうとしていることが予想できる。
その挑戦についてドウェインは自信があるようで、こう語った。
「制作陣に、『ここにチャンスがある。分かるだろう』と話した。これまでに逆らい、物事を少しかき回し、『ワイルド・スピード』の世界観のなかで予想もしなかった映画を作り出そう、と。人々は、『まじかよ。あぁ。これをありがとう』と反応するだろう。後になれば分かることさ。ホブスはモーゼ効果も生み出すだろうな。その能力がある」
『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』では、ジェイソン・ステイサム演じるデッカード・ショウも主人公となったが、その続編ではどうなるのだろうか。続報に期待。
(フロントロウ編集部)