映画『ワイルド・スピード』シリーズに出演しているドウェイン・ジョンソンとヴィン・ディーゼルはいつから不仲に?現在も繰り広げられるバトルについて時系列で解説。(フロントロウ編集部)

20周年となるご長寿アクションシリーズ『ワイルド・スピード』

 映画『ワイルド・スピード』は、2001年に第1作目が公開され、2021年8月6日に9作目の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』が公開された人気カーアクションシリーズ。日本では『ワイスピ』という愛称でも親しまれ、多くのファンに愛されている。

 本作は、出演者を「ファミリー」と呼ぶなど、強い絆を大切にしていることを強調している。しかし、主人公であるドム役のヴィン・ディーゼルとルーク・ホブス役のドウェイン・ジョンソンの間には、深い確執があることで知られている。

 そんな二人のバトルについて、フロントロウ編集部が時系列で解説!

ヴィン・ディーゼル&ドウェイン・ジョンソンの確執【時系列】

2010年7月、ドウェイン・ジョンソンが『ワイスピ』シリーズに参加

画像: 2010年7月、ドウェイン・ジョンソンが『ワイスピ』シリーズに参加

 ドウェインが『ワイスピ』シリーズに加わることが判明したのは、2010年7月。ローマン役のタイリース・ギブソンがTwitterでドウェインが2011年公開の『ワイルド・スピード MEGA MAX』に出演するとつ呟いたことで世間に知れ渡った。

 当時ドウェインは米Colliderのインタビューで「今回はユニバーサル・ピクチャーズと一緒に仕事をする機会であり、大成功したシリーズの一員になれて、さらにヴィン(・ディーゼル)と一緒に仕事をする機会でもあった。ヴィンのことは長いこと知っていて、俺たちはいつも一緒に何かをすることについて話してきた。無理のない、正しい機会があればってね。今回の作品は、彼にとって手ごわく、真実味のある敵を作る絶好の機会だと思った。一緒にやり合ってダンスして楽しい時間を過ごすことができると感じた」と、旧友ヴィンとの共演を嬉しそうに語っていた。

 『ワイルド・スピード MEGA MAX』はそれまでのシリーズとは一味違うアクション大作になり見事に興行的成功を収めたため、世間ではドウェインが参加したおかげでシリーズが勢いを取り戻したのではないかとウワサされた。そしてそれに呼応するように2013年に公開された『ワイルド・スピード EURO MISSION』では、ドウェイン演じるホブスがファミリーに加わった。

 2015年3月、ドウェインは米バラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ』に出演した際、自らを「フランチャイズ・バイアグラ(シリーズの勃起薬)」だと言い、『ワイスピ』シリーズへの貢献度の高さを誇示した。

2016年8月8日、ドウェインがSNSで“誰か”に不満を爆発させる

画像: 2016年8月8日、ドウェインがSNSで“誰か”に不満を爆発させる

 しかしその後、主演のポール・ウォーカーの悲劇的な事故死を経て公開された7作目の『ワイルド・スピード SKY MISSION』公開から約1年が経った2016年8月、ヴィンが自身のSNSで『ワイスピ』への苦言とみられる意見を発信したことから確執が発覚した

 ドウェインは映画会社と女性共演者を「最高のパートナー」「いつも素晴らしい」と褒め称える一方で、「男性共演者は話が別だ」と言い、彼らへの怒りを爆発させた。

 「プロフェッショナルで立派な男性もいるが、そうでない人間もいる。そういう連中は、それを解決する勇気すらないんだ。弱虫どもが。来年の4月に映画を観た時に俺がいくつかのシーンで演技じゃなくてマジでキレているように見えたら、それ、マジだからな」

 タイミング的に考えると、これは『ワイルド・スピード ICE BREAK』での撮影についての苦言とみられる。そしてこのツイートはのちに削除された。

 この時点では一体ドウェインが誰にキレているのか判明しておらず、世間に激震が走った。

2016年8月11日前後、ヴィンの勤務態度の悪さが報じられる

画像: 2016年8月11日前後、ヴィンの勤務態度の悪さが報じられる

 ドウェインの怒りの投稿の数日後、米TMZなどによって、彼の怒りはヴィンの勤務態度にあると報じられた。

 情報によるとヴィンは、時間通りに現場に到着しているにもかかわらずトレーラーにひきこもり、撮影を30分〜1時間ほど遅らせるといった行為を繰り返していたようで、ドウェインだけでなく、スタッフも困っていたもよう。しかもヴィンは『ワイルド・スピード ICE BREAK』のプロデューサーでもあったため、誰も注意ができないでいたという。

 また、米Page Sixによると「ヴィンは遅刻したり、人を待たせたり、制作を延期したり、撮影現場の人々に失礼な態度をとったりと、気難しいという評判がある」そうで、撮影現場ではまるで傲慢なスターのように振る舞っていたとも報じられている。

2016年8月12、ヴィンがドウェインの不満を受けて発言

 自身の勤務態度に関するゴシップが報じられた翌日、ヴィンはインスタグラムに動画をSNSに投稿。その動画の中で「正直なところ、ちょっと待ってくれればすべてを話すよ。全てを」と、ドウェインの投稿をうけたものと考えられる発言をした。

2016年8月19日、ドウェイン、撮了報告でヴィンへの感謝をスルー

画像: 2016年8月19日、ドウェイン、撮了報告でヴィンへの感謝をスルー

 その後ドウェインはひとまず何事もなかったかのように2017年公開の『ワイルド・スピード ICE BREAK』の撮影終了を報告。

 自家用機の横に立ってポーズをとったドウェインは、「力強い作品を撮り終え、次の作品に向かう」とコメントし、F・ゲイリー・グレイ監督や、スコット・イーストウッド、ナタリー・エマニュエル、タイリース・ギブソンなどの共演者に感謝の意を述べたが、そこにヴィンの名前はなかった。

 一方ヴィンは同日の早い時間に行なわれた『ワイスピ』のFacebookライブイベントで、ホブスというキャラクターはもともとトミー・リー・ジョーンズのために書かれた役であったという秘話を話していた。

 ヴィンによると、彼が5作目の『ワイルド・スピード MEGA MAX』を制作していた頃に、ファンに「誰と一緒にやるべきか?」と質問したところ、ある少女がドウェインの名前を挙げて、「あなたたちが大きなスクリーンで一緒に働く姿が見たいと思っている」とコメントしたのがドウェイン採用のきっかけだったという。

2016年9月、ミシェル・ロドリゲスが不仲を認める

画像: 2016年9月、ミシェル・ロドリゲスが不仲を認める

 レティ役のミシェル・ロドリゲスは米Peopleのインタビューで「男性の本質を知っている人間なら誰でも、この状況には首を突っ込まず、彼ら自身に解決させるでしょう」とコメントして確執の存在を認めた。

 「彼らは“兄弟”なの」と言った彼女は、「最終的には友達でさえ、世界中の多文化の人々のための映画を作るにあたって、お互いの違いを念頭に置かなければならない段階に達する」と、二人の確執はある程度仕方ないものであるという見解を示した。

2016年11月、ドウェインが「確執」は宣伝になったとコメント

 2016年11月の米Los Angeles Timesのインタビューで、ドウェインは、この確執が少なくとも部分的には『ワイルド・スピード ICE BREAK』の宣伝になったと語った。

 ドウェインは、「ユニバーサル・ピクチャーズとしては、このようなことが起こらない方が良かったのだろうか? もちろん、そのことについては話し合った。皮肉なことに、その後、彼らが追跡調査やすべての分析を行った結果、(映画に対する)関心が一気に高まり、まったく別のレベルに達したんだ」とコメントした。

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