ロック様の愛称で親しまれる俳優のドウェイン・ジョンソンが、映画『Rust(原題)』の撮影現場で起きた銃誤射事故を受けて、今後、自身が携わる作品では本物の銃を使わないことを宣言した。(フロントロウ編集部)

ドウェイン・ジョンソンが「本物の銃は使わない」ときっぱり

 11月12日(金)に配信がスタートするNetflixのオリジナル映画『レッド・ノーティス』に出演する俳優のドウェイン・ジョンソンが、先日、映画『Rust(原題)』の撮影現場で起きた銃誤射事故について米Varietyのインタビューで語った。

 ご存じの方も多いと思うが、現地時間10月21日、米ニューメキシコ州で撮影中だった映画『Rust』のセットで、撮影監督のアリナ・ハッチンスが小道具の銃の誤射によって亡くなる事故が発生。この事故でジョエル・ソウザ監督も負傷した。銃に弾が装填されていることを知らずに撃った主演俳優のアレック・ボールドウィンは、事前に助監督から“安全”だと伝えられていたそうで、アレックに銃を渡した助監督や武器係の確認不足が事故の原因と見られている。また、アレックが撃った銃は正確には小道具の銃ではなく“本物の銃”で、なかに実弾が入っていたことがその後の捜査で明らかになっている

 ドウェインは、「私は心を痛めている。ひとりの命が失われたんだ。彼女の家族と撮影現場にいた人たちのことを気の毒に思う。それに、アレックとは昔からの知り合いなんだ」と言うと、今後、自身が携わる作品では本物の銃を使わないと誓った。

 「みんなの意見を代弁するわけではないが、今後、(自身が代表を務める製作会社)セブン・バックス・プロダクションが制作する映画やテレビ番組、私たちがプロデュースするすべての作品で本物の銃の使用を禁止することを断言する。ゴム銃に切り替えて、(CGなどで)事後処理するつもりだ。金の心配はしていない。(安全のためなら)いくらかかろうが気にしない」

画像: ドウェイン・ジョンソンが「本物の銃は使わない」ときっぱり

 こう言うと、さらに「俺は映画事業を愛してる。映画事業ではつねに安全対策がとられていて、安全な撮影現場にするために、私たちは皆、真剣に取り組んでいるし、そのことを誇りに思っている。だが、それでも事故は起きる。今回のような事故が起きて、とても心を痛めている。最も慎重で賢明な方法は、いったん立ち止まって、今後どうやって前進していくか、どうやって一緒に働いていくかを再検討することだと思う。セブン・バックスがどこかのスタジオと組んで作る映画では、本物の銃は使わない。それがルールだ」と続けた。

 ちなみに、『Rust』の撮影現場で起きた銃誤射事故を受けて、ドラマ『ザ・ルーキー 40歳の新米ポリス!?』は、キャストとスタッフの安全を考慮して「実際の武器の使用を全面的に禁止する」という、撮影現場での銃の使用に関する新しいポリシーを発表している。今後、銃撃シーンはすべてエアソフトガンを使用し、あとからCGでマズルフラッシュ(銃口の火花)を追加するという措置を取るという。(フロントロウ編集部)

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