マンネリしがちな「リップメイク」を簡単イメチェン
お気に入りの定番コスメでつくるリップメイク。毎日同じメイクをするのも素敵だけれど、たまにはファッションやシーンに合わせて違った印象のリップメイクに変えてみるのも楽しいもの。
そこで、今回は手持ちのリップだけで簡単に印象チェンジが叶う「重ね塗りテクニック」を海外のメイクアップアーティストが紹介。なんとなくお蔵入りしているリップや季節外れのリップを持っている人は、これを機に活用してみるのもいいかも。
最もアレンジしやすいのは「サテンリップ」
米コスメブランド「ステラ(Stila)」のグローバル・ビューティー・ディレクターを務めるチャーリー・リドル氏によると、リップのなかで最もアレンジしやすい質感は「サテンリップ」。
というのも、サテンリップはもともと「マット」と「ツヤ」の中間のようなテクスチャーを持っているから。そのため、重ねづけするアイテムや塗り方によって、ステイン(にじみリップ)、グロッシー、マットなど、さまざまな仕上がりにアレンジしやすいのだそう。
例えば、内側からにじむような「ステインリップ」に仕上げたい場合は、指先にサテンリップを少量をのせて、唇にポンポンと押し付けるようにのせるのがオススメ。ツヤのある「グロッシーリップ」に仕上げたい場合は、口紅の上からリップバームやリップグロスを重ねづけするのが良いそう。
ちなみに、ふわっとした「マットリップ」に仕上げたい場合は、少しだけ工夫が必要。
メイクアップアーティストのブリタニー・ローは「マットに仕上げたいなら、まず口紅を塗った後にティッシュオフして唇のツヤを取り除いて、次にその上からルースパウダーを軽くのせるの。こうすることで、(サテンリップの)ツヤ感だけをおさえることができるよ」とアドバイスした。
マットリップは「リップバーム」でほのツヤリップに
一方で、マットリップをツヤっぽく仕上げたい場合は、そこまで難しいステップはなく、リップオイルやリップグロスを上から重ねて光沢感をプラスするだけでOK。
しかし、いまトレンドの「ほんのりとしたツヤ感」を出したい場合は、上からリップグロス重ねるだけではツヤ感が強くなりすぎてしまうことも。そんなときは、マットリップに「リップバーム」を混ぜて使うのがオススメ。
チャーリーは「サテンっぽい仕上がりにしたいなら、無色のリップバームとマットなリップスティックを同じ量だけ混ぜてみるといいよ」とアドバイス。それぞれを均等に混ぜ合わせることで、マットリップにほどよく油分が加わり、マットながらサテンのようなツヤ感が演出できるそう。
ちなみに、チャーリーはメイベリン ニューヨークの「SP ステイ マットインク」のような、高発色で落ちにくいリキッドリップと混ぜ合わせるのがお気に入りなのだとか。
手持ちのリップの印象をガラリと変えてくれる、プロの重ねづけテクニック。リップバームやルースパウダーさえ持っていればだれでも簡単にできるので、いつものリップメイクにマンネリ気味な人はぜひ試してみて。(フロントロウ編集部)