“メグジット”は女性蔑視だとヘンリー王子
2020年3月をもってメーガン妃と共にイギリス王室を離脱したヘンリー王子が、米WIREDによるイベント「The Internet Lie Machine(原題)」に出席。インターネット上に出回る誤情報について語った。
ヘンリー王子はそのなかで、自分たちのイギリス王室離脱をきっかけに誕生した言葉「メグジット(Megxit)」に言及。これは、ヘンリー王子とメーガン妃の英王室離脱を、メーガン(Meghan)と、離脱を意味する“exit”を組み合わせて生まれた造語で、イギリスのEU離脱を意味する“Brexit”に着想を得ている。2020年には、イギリスの老舗出版社ハーパーコリンズが出版しているコリンズ英英辞典によって、「2020年の言葉」の1つにも選出された。
ヘンリー王子はイベントで、自分たちの王室離脱についてメーガン妃の名前を文字って表現したこの言葉について、「皆さんご存知かどうか分かりませんが、『メグジット』は女性蔑視な言葉であり、1人の荒らし屋によって作られたもので、それを王室担当記者たちが拡散し、主要なメディアに使われるまでに大きくなりました」とコメント。「あれは1人の荒し屋から始まったのです」と指摘した。
ヘンリー王子は今年3月、オプラ・ウィンフリーとの特別番組『オプラ・ウィズ・メーガン・アンド・ハリー(Oprah with Meghan and Harry)』に出演した際、王室から離脱することを決めたきっかけについて、「メディアから逃れるため?それとも王室のサポートを得られなかったから?」と訊かれると、「その両方です」と答えていた。
オンライン上の誤情報に警鐘
ヘンリー王子はイベントで、メーガン妃へのヘイトスピーチの大半が元々はツイッターの50以下のアカウントから始まったというデータにも触れて、「これについて最も気掛かりな部分は、これら(のアカウント)と影響を与え合い、嘘を大きくしたイギリスのジャーナリストの数です。彼らはこうした嘘を真実として流通させたのです」と、一部のアカウントが発信する悪意のある情報が事実として報道されたことに苦言を呈した。
ヘンリー王子はこうした誤情報について「世界規模の人道的な危機」だと指摘した上で、母親である故ダイアナ妃がパパラッチからの追跡を逃れている最中に事故死したことに言及して、「私はこうした話についてよく知っています。私は、自ら誕生したこうした狂気のために母を失いました」とコメント。
今年6月にメーガン妃との間に第2子のリリベットが誕生したヘンリー王子は「言うまでもなく、自分の子供たちの母親を同じことでは亡くさないと私は心に決めています」と誓った。(フロントロウ編集部)