世界的な映画スターになるという野望を持っていた若手時代のウィル・スミスに、シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーが送ったアドバイスがまさにスターのかがみ!(フロントロウ編集部)

“スターになりたい”ウィル・スミスにシュワちゃんがかけた言葉

 ハリウッドを代表する人気俳優のひとりで、数々の大ヒット映画に出演してきたウィル・スミスが、若手の頃に先輩俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーからもらったアドバイスを先日出版した自叙伝『ウィル(原題:Will)』で明かした。

 1987年にラッパーとしてデビューしたウィルは、その後、テレビ業界に進出し、1990から1996年にかけて放送されたドラマ『ベルエアのフレッシュプリンス』で大ブレイク。俳優としてのキャリアは順調そのもので、『バッドボーイズ』(1995年)や『インデペンデンス・デイ』(1996年)などの話題作で次々と主演を務め、瞬く間に売れっ子俳優となった。

 それでもなお現状に満足することなく、世界的なスターになることに躍起になっていたというウィルは、1996年にオーストラリアのシドニーでレストランのオープン記念イベントに出席した際、同じくゲストとしてイベントに招かれたアーノルドに助言を求めたこともあったという。

画像: “スターになりたい”ウィル・スミスにシュワちゃんがかけた言葉

 以下、アーノルドがウィルに送ったアドバイス。

 「出演映画がアメリカでしか成功しないようなら、映画スターとは言えない。地球上のすべての国のすべての人が君の存在を知るまでは、映画スターとは言えない。(真の映画スターは)世界中を旅して、すべての人と握手し、(求められたら)すべての赤ちゃんにキスをしなければならない。自分が世界一の映画スターに立候補する政治家のようなものだと思って行動するんだ」

 この言葉を真摯に受け止め、言われたとおり、つねに手を抜くことなくプロモーション活動やファンサービスを行なってきたウィルだったが、上には上がいた…。

シュワちゃんの言葉を体現するトム・クルーズをライバルとして意識

 アーノルドからアドバイスを受けたことによって、仕事で国内外を転々とすることや、プロモーション活動を嫌う俳優が意外にも多いことを知ったウィルは、逆にアーノルドから教わったスターの極意を知っていて、自分のライバルとなる人物が誰なのかが気になるように。そんななか目にとまったのが、親友で同じく俳優のトム・クルーズ。ウィルがテレビ業界で活躍していた頃、トムはすでに正真正銘の映画スターだった。

 ウィルの自叙伝によると、トムよりも有名になるために、彼が世界各地でどのようなプロモーション活動をしているのか細かくチェックするようになったそうで、映画のプロモーションで海外へ行くと必ず関係者にトムのプロモーション活動のスケジュールを教えてもらい、どの国でもトムより2時間多く活動することを誓ったという。

画像: シュワちゃんの言葉を体現するトム・クルーズをライバルとして意識

 しかし、実際にやってみて、トムが各国でこなしていたプロモーション活動の量は尋常ではなく、その仕事ぶりはハリウッドでもトップクラスであることを思い知ったという。ウィルは自叙伝のなかで、「残念ながら、トム・クルーズはサイボーグか、6人いるかのどちらだ。パリ、ロンドン、東京のレッドカーペットでは、4時間半の長丁場になったという話を聞いた。ベルリンでは誰も欲しがる人がいなくなるまですべてのサインに応じたそうだ。トム・クルーズのプロモーション活動はハリウッドのなかでもとくに優れている」と、そのスゴさを素直に認めている。(フロントロウ編集部)

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