シルヴェスター・スタローンが、映画『ロッキー4/炎の友情』の撮影で致命的なけがを負っていたことを告白した。(フロントロウ編集部)

シルヴェスター・スタローン『ロッキー4/炎の友情』

 1985年に公開された映画『ロッキー4/炎の友情』は、シルヴェスター・スタローンが主演を務める人気シリーズの4作目。同シリーズは印象的なテーマ曲で知られ、いまでも多くのファンに愛されている。

画像: シルヴェスター・スタローン『ロッキー4/炎の友情』

 現在『ロッキー4/炎の友情』のディレクターズカット版の準備を進めているシルヴェスターは、最近公開された『ロッキー』の舞台裏ドキュメンタリー映像で、撮影当時に起きた大事故について告白した。

 その撮影事故はドルフ・ラングレンが演じたソビエトのボクサー、イワン・ドラゴとの因縁の戦いシーンで起きた。シルヴェスター演じるロッキーは、イワンのファンで埋め尽くされ、ブーイングの嵐が巻き起こる会場で、果敢にイワンに立ち向かい、苦戦を強いられながらも見事勝利を収める。この試合シーンは、見るものを熱くさせる素晴らしいシーンとしてファンに記憶されている。

 しかし本編の展開とは反対に、現実ではシルヴェスターが“病院送り”になる大惨事になっていたという。

ドルフ・ラングレンの体当たりで、一時は血圧が260まで上昇

 ドキュメンタリー映像の中で、「最後の戦いが最初の撮影だったんだ。僕の入場、彼(ドルフ・ラングレン)の入場、そして自己紹介、戦い、という流れだった」と語り始めたシルヴェスター。

画像1: ドルフ・ラングレンの体当たりで、一時は血圧が260まで上昇

 シルヴェスターはドルフに、イワンが強気なキャラであることを示すため、1ラウンド目に自分に体当たりしてほしいと頼んだそう。しかし、これが良くなかった。シルヴェスターの“お墨つき”を受けたドルフは全身全霊でファイトに挑んだようで、その後の悲劇をシルヴェスターはこう明かした。

 「彼は僕をこてんぱんにした。その場では何も感じなかったが、夜になって心臓が腫れてきたんだ。彼に心嚢を傷つけられてしまった。通常、心臓が胸にぶつかったときに傷がついて起きる症状が出ていた。交通事故で心臓がハンドルにぶつかったときのようなものだ。僕の血圧は260まで上がり、天使と話すつもりだった。気がつくと、緊急の医療ヘリで聖ヨハネ病院に到着していた。集中治療室で修道女たちに囲まれていたよ。そしてその後、戻って戦いを終えなければならなかった。クレイジーだよね?」

画像2: ドルフ・ラングレンの体当たりで、一時は血圧が260まで上昇

 そんなシルヴェスターは、結果的に4日間も集中治療室(ICU)で過ごしたという。

 話を聞くだけで思わず胸を抑えたくなってしまうほど痛そうなエピソードだが、最終的にこのシーンはカットされず、そのまま映像に残っている。気になる人はぜひ『ロッキー4/炎の友情』でチェックしてみて。(フロントロウ編集部)

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