イドリス・エルバやレジーナ・キングなどの豪華キャストが参加
映画『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール: 報復の荒野』は、Netflixで配信中の西部劇。イドリス・エルバ、レジーナ・キング、ザジー・ビーツ、ジョナサン・メジャース、ラキース・スタンフィールド、デルロイ・リンドーなどの人気俳優が多数出演し、ラッパーのジェイ・Zがプロデューサーを務めたことでも知られる。
西部開拓時代を舞台にした本作は、自分の両親を殺した男が刑務所から釈放されることを知った無法者のナット・ラブ(ジョナサン・メジャース)が、男に復讐することを誓ってギャング団を再結成するという、アクション満載の復讐劇。時代劇にもかかわらず、現代のヒップホップが軽快に流れることでも話題。
黒人俳優が数多くフィーチャーされている本作だが、劇中に今は亡きチャドウィック・ボーズマンを偲ぶシーンがあったことに気が付いただろうか?
『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール』チャドウィック・ボーズマンを偲ぶシーン
チャドウィック・ボーズマンは、マーベル映画『ブラックパンサー』のティ・チャラ/ブラックパンサー役として知られる俳優。彼は2020年8月、約4年間に及ぶ大腸がんとの闘いの末、43歳という若さでこの世を去った。
ハリウッドでの黒人の描かれ方と向き合い、人種差別とも闘ってきたことで知られるチャドウィック。黒人が奴隷として扱われていた時代を舞台にしながらも、黒人の活躍を描いた『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール: 報復の荒野』では、チャドウィックの功績を称え、劇中に登場する列車の車体に、「C.A.BOSEMAN」と、彼の名前をロゴのように刻んだ。
Netflixは2021年10月、チャドウィックの功績を称え彼の母校であるハワード大学と共に「チャドウィック・A・ボーズマン記念奨学金(Chadwick A. Boseman MemorialScholarship)」を設立することを発表したばかり。チャドウィックは惜しくも早逝してしまったが、彼の名はこれからも語り継がれていくに違いない。(フロントロウ編集部)