グラミー賞と縁を切ることを宣言したザ・ウィークエンド
2020年3月にリリースした現時点での最新スタジオアルバム『アフター・アワーズ』が2020年に世界で2番目に売れたアルバムとなり、1年以上を通して米Billboardの全米シングルチャートでトップ10にランクインし続けるという驚異の記録を達成した「Blinding Lights」は、2020年に世界で最も売れたシングルになるなど、2020年は“ザ・ウィークエンドの年”と言えるほどの活躍を見せながらも、今年の第63回グラミー賞に1部門もノミネートされず波紋が広がることとなったザ・ウィークエンド。
ノミネーションが発表されてすぐに、「グラミー賞は腐ったままだ。あなた方には私と私のファン、そしてこの業界に、“透明性”をはっきりさせる義務がある」とグラミー賞を批判したザ・ウィークエンドはその後、グラミー賞とは金輪際縁を切ることを宣言。
「僕は今後一切、レーベルがグラミー賞に僕の楽曲を提出することを許さない」と米The New York Timesに声明を寄せて、自身の作品をグラミー賞の対象作品として提出することは今後ないとした。
第64回グラミー賞で3部門にノミネートされる
そんななかで、日本時間の11月24日に第64回グラミー賞のノミネーションが発表されると、ザ・ウィークエンドが3部門でノミネーションされたことが明らかに。自身の作品はグラミー賞に提出しないとしていたザ・ウィークエンドだが、今回、フィーチャリングで参加した、自身が所属するレーベルではない他のレーベルからリリースされた作品がノミネートされる形となった。
ザ・ウィークエンドは今回、それぞれフィーチャリングで参加したドージャ・キャットの『プラネット・ハー』とカニエ・ウェストの『Donda(ドンダ)』で主要部門の1つである年間最優秀アルバム部門にノミネートされたほか、『Donda』に収録されている「Hurricane」で最優秀メロディック・ラップ・パフォーマンス部門にもノミネートされた。
第64回グラミー賞授賞式は日本時間2022年2月1日に開催される。今回の最多ノミネーションは計11部門でノミネートを果たしたジョン・バティステとなっていて、8部門でノミネートされたジャスティン・ビーバー、ドージャ・キャット、H.E.R.がそれに続いている。(フロントロウ編集部)