12月1日は世界エイズデー。社会問題に関心のある人たちのあいだでも誤解が多いHIV/AIDSについてフロントロウ編集部と一緒に考えよう。

STIGMA
HIV/AIDSにまつわる誤解

画像: 故ダイアナ妃は1990年代にブラジルでHIV陽性の子供たちとハグなどスキンシップを取って、HIV/AIDSに対する誤解を払拭するために大きく貢献したと称賛された。

故ダイアナ妃は1990年代にブラジルでHIV陽性の子供たちとハグなどスキンシップを取って、HIV/AIDSに対する誤解を払拭するために大きく貢献したと称賛された。

Q.HIV陽性者のまわりにいると感染するのでは?

HIVは肌に触れたり、涙、汗、唾液、おしっこなどでは感染しないため、ハグ、握手、同じトイレを使う、同じ食器を使うなどの日常におけるカジュアルなコンタクトでは「感染しない」とCDC(アメリカ疾病予防管理センター)も発表している。

Q.HIVの検査はお金がかかるのでは?

日本には保健所をはじめ多くの場所で、「無料・匿名」でHIV検査を受けることができる。近くの検査・相談窓口は<HIV検査相談マップ>から検索して。

Q.今は1人としか性行為をしていないから検査はいらないでしょ?

HIVは発症まで何年もかかる場合があるため、HIVに感染するリスクが低い人でもずっと検査を受けていない場合は受けるべき。CDCは、13歳から64歳までのすべての人に日常の健康管理の一環として、少なくとも1回はHIV検査を受けることを推奨している。

KEYWORD

U=U

U=U(治療を続けていれば、性行為でHIVは感染しない)という意味。効果的なHIV治療を続けることで「検出限界値未満=Undetectable」の状態にあるHIV陽性者は、性行為を通じて「HIVに感染させることはない=Undetectable」ことを多くの研究が証明している。

THEIR VOICE
HIVと共に生きるセレブリティたち

ジョナサン・ヴァン・ネス
画像: 差別・偏見に反発するため公表
差別・偏見に反発するため公表
ビリー・ポーター
画像: 40代目前にHIV陽性に
40代目前にHIV陽性に

THEME
2021年の世界エイズデーのテーマ

End inequalities. End AIDS. End pandemics.
(不平等を終わりに。エイズを終わりに。パンデミックを終わりに。)

1. 不平等を終わりにする

多くの地域でU=Uが現実になっている一方、WHOでは「取り残された国やグループ」に改めて焦点を当てて世界的なHIV/AIDS対応を進めることを推奨している。

2. エイズを終わりにする

国連合同エイズ計画(UNAIDS)では2030年までにエイズ流行終結を宣言しており、それを達成するための10の約束はエイズ予防情報ネットから読める

3. パンデミックを終わりにする

UNAIDS のウィニー・ビヤニマ事務局長は、「2030年のエイズ流行終結という軌道に戻すためには、これからの10年間、毎日、断固とした行動が必要です」と2020年7月に発表されたプレスリリースで語った。

KEYWORD

90-90-90

2030年までのエイズ終結を実現するためのターゲット。2020年までに(1)感染者の90%以上が診断を受け感染を自覚し、(2)診断を受けた感染者の90%以上が治療を受け、(3)治療中の感染者の90%以上で血中ウイルス量を抑制することを目指したこのターゲットは、UNAIDSによると、2019年末時点で(1)が81%、(2)が3分の2と目覚ましい成果を挙げた。当初の2020年での達成はできなかったが、現在もこの高い水準を目指しアクションが取られている。

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ドラマ『IT'S A SIN 哀しみの天使たち』
画像: イギリスでHIV検査数急増させた話題作
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『IT'S A SIN 哀しみの天使たち』は、1980〜90年代ロンドンのゲイコミュニティで開放的に生きたゲイの若者たちと、そんな彼らを襲ったエイズ危機を、当時を生きたクリエイターのラッセル・T・デイヴィスの脚本で伝えた全5話のドラマ。動画配信サービスAll 4で最も一気見された作品となった本作の放送後、イギリスではHIV検査数が急増。ゲイ男性を支えたアライの姿もしっかり描かれており、フィクションながらも当時を知るための素晴らしい作品。現在日本ではAmazon Prime Video内のスターチャンネルEX(7日間無料)で視聴できる。

画像: 【世界エイズデー】HIV/AIDSについて知ろう

“フィクションとはいえ、登場人物たちに起きたことが、事実に基づいているということ。当時、UKにおいて歴史として起きていたことなんだ。そういう歴史的な事実から目を背けようとしていた人たちがいたなかで(ドラマが放送されたということに)、多くの人たちが共感してくれたんじゃないかな。あまり話題に上がることはないけれど、HIVをめぐる偏見は今なお存在する。そういう議論にスポットライトを当てることができた”

ードラマ『IT'S A SIN 哀しみの天使たち』主演オリー・マーズ、フロントロウ編集部に語って

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