復活した『マトリックス』
20世紀末に、その映像とストーリーで革命を起こした『マトリックス』3部作は、20年ぶりの新作『マトリックス レザレクションズ』でふたたび世界に衝撃を与える。
日本ではアメリカに先駆けて12月17日に公開となる本作には、第1作目を彷彿とさせる映像も盛りだくさん。予告編では、カンフーを取り入れたアクションシーンや、白いウサギ、ヘリコプターやバレットタイムなどを見ることができ、ファンの期待値が振り切れるほどのものとなっている。
そして『マトリックス レザレクションズ』では、あの名シーンも復活する…!
赤い薬と青い薬、どちらを選ぶか
ローレンス・フィッシュバーンが演じたモーフィアスは、主演のキアヌ・リーブスが演じたネオのメンター的存在。ネオを“現実”に連れだすために、赤い薬と青い薬を選ばせた。
「青い薬を飲めば、お話は終わる。君はベッドで目を覚ます。好きなようにすればいい。赤い薬を飲めば、君は不思議の国にとどまり、私がウサギの穴の奥底を見せてあげよう」
そう告げるモーフィアスが、ネオの目の前に薬を持った両手を差し出すシーンは、映画史に残る。そしてそんな名シーンは、本作ではヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世が演じるモーフィアスによって復元される。
そして、ふたたび決断を迫られることになったネオだが、そんなネオを演じるキアヌは、2つの薬のどちらかを選ぶとしたら、どちらを選ぶのだろうか。米Esquireのインタビューで、キアヌが明かした選択は…?
「現実と生存は、すでに疲れるものだよ。だから赤い薬を取ったら良い。少なくともそこから始めることができる。でも青い薬を、休暇のように取れたら良いかもね。休暇の青い薬だ。でも、赤い薬を飲んで出かける休暇ほど良いものじゃないだろう!」
話しているうちに、口ぶりに熱がこもってきた様子のキアヌ。彼のなかでは赤い薬を選ぶことは確実のようで、青い薬を選ぶのも“アリ”な意見を言おうとするも、結局赤い薬を選ぶことへの思いを叫んでいた。
そんなキアヌによると、『マトリックス レザレクションズ』が1作目から約20年が経った今に作られたことは、良いことだと感じているよう。
本作のテーマについてキアヌは、「15、16、17年後まで、役を演じるチャンスはなかった。そしてそれは、この映画が描いていることでもあるんだ。過去、記憶、フィクション、現実、そして真実というアイディアをね」と語っている。
(フロントロウ編集部)