指圧マットが海外でトレンド入り
新型コロナウイルスの流行によって生活様式が変わってきている今、とくに人気なのが自宅をスパやジムに早変わりさせるツール。海外では、自宅で本格的な遠赤外線サウナが楽しめる「サウナブランケット」をはじめ、ジム級のトレーニングが自宅でできる高級エクササイズマシン、エステ顔負けのハイテク美容家電などが続々と登場している。
そんななか海外で最近トレンド入りしているのが、手軽に指圧マッサージが疑似体験できる「指圧マット」。
指圧マットとは、プラスチック製の細かいトゲが表面に無数についた折り畳み式のマットのことで、同じくトゲがついた枕とセットで販売されていることが多いアイテム。東洋発祥の指圧マッサージから着想を得て北欧のスウェーデンで誕生したと言われている指圧マットは、15~30分間ほどこの上で座ったり寝たりするだけで、指圧マッサージのような効果が得られるという。
じつはこのアイテムは数年前からセレブの間で人気を誇っていて、ミランダ・カーやジェニファー・ロペス、ブリトニー・スピアーズ、エル・マクファーソンなどが愛用。知る人ぞ知るアイテムだったのだけれど、外出自粛によってマッサージなどに行く機会が減ったことや、在宅勤務によって体のコリに悩む人が増えたこと、生活様式の変化でストレスを感じやすくなったことなどがきっかけで人気に火がつき、昨年から今年にかけて一気にトレンド入り。
需要の高まりに合わせて販売するブランドも劇的に増えていて、最近では実際にマッサージ師が監修した指圧マットや、足専用のコンパクトサイズの指圧マット、身体に巻き付けて使うバンドタイプも登場するなどバリエーションも豊富に。海外では多くのメディアが注目のアイテムとして紹介し、2022年にはより大きなトレンドになると予想されている。
豊富な悩みにアプローチできる
指圧マットのメリットは、日常で気になる痛みや不調にとにかく手軽にアプローチできること。指圧マットは、スマホを触ったりテレビを見たりしながら簡単に使えるアイテムなのにもかかわらず、自分ではケアしにくい色んな悩みの解消に役立ってくれる。
期待できる効果には、首や肩のコリ、腰痛、筋肉痛といった体の痛みの緩和から、ストレス解消、リラックス効果などメンタル面の悩みの軽減まであり、かなり幅広い。
ブルックリンの理学療法士であるエリン・ウェーバーは、「凝り固まった身体をほぐしながら、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌も促すから、高いリラクゼーション効果が期待できるよ」と米Mind body greenで説明。欧米では、多くのセラピストや医師が、指圧マットの使用を推奨している。
また、海外では睡眠の質の向上をサポ―トするアイテムとしても人気。指圧マットには、血流を促進してリラックス効果を高める働きがあるため、寝る前に取り入れることでよい睡眠に入るのを助けてくれるという。
海外で人気を集める指圧マットは、日本でもECサイトなどで購入可能。3,000円前後で購入できるものも多いので、興味がある人はぜひチェックしてみて。(フロントロウ編集部)