ディズニーを相手に訴訟を起こしたスカーレット・ヨハンソン
2021年7月、主演を務めたMCU映画『ブラック・ウィドウ』をめぐり、契約違反を理由にウォルト・ディズニー・カンパニーを提訴したスカーレット・ヨハンソン(37)。
ことの発端は、スカーレットが主演する映画『ブラック・ウィドウ』の劇場公開とディズニープラスでのストリーミング配信が同時になったことにより、主に劇場公開の成績に基づいて報酬が決まる契約を結んでいたスカーレット側が、報酬面で大きな不利益を被ったことに始まった。訴訟を起こした後、ディズニー側もスカーレット側も一歩も譲らぬ態度を示し、ドロ沼の長期決戦になるかと思われていたが、2021年10月、双方は「円満に和解」したことをそれぞれの声明を通じて明らかにした。
「和解」が発表された時点で、ディズニーの有名アトラクションをモチーフにした映画『タワー・オブ・テラー』に出演することが決定していたスカーレットは先日、ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフとは関係のない形でマーベル・スタジオと新プロジェクトに取り組むことも発表に。自身の権利を主張した上で、ディズニーとの関係を継続させてみせた。
スカーレット・ヨハンソンが立ち上がることの大切さを語る
今回、スカーレットは米AP通信とのインタビューでディズニーとの訴訟について話を向けられると、「あらゆることにおいて、自分自身の価値を知り、自分のために立ち上がることは大切」とコメント。
「この業界について思うのは、私はここで30年近く働いてきたけど、その30年のなかで大きく変化したと思う」と続けて語ったスカーレットは、「以前には、『ああ、もし自分のために立ち上がったら、もう二度と仕事ができないか、何かしらの方法でブラックリストに載せられてしまうかも』って感じてしまっていたと思う」と、かつては声をあげられない雰囲気が業界に漂っていたものの、それが変化したと指摘。
「ありがたいことに、時代精神としてそれが変化してきている。正直に言って、エンターテイメント業界のような巨大で世界的な業界でそうした変化が起きているということは、そうした動きを先導していく上でとても大切だと思う」と続けて、多大な影響力を持っているエンターテイメント業界から率先して“声をあげられない”という雰囲気を変えていくことが大切だと語った。(フロントロウ編集部)