最終戦までもつれ込んだF1ワールドチャンピオンの争い
1964年に初めて日本の自動車メーカーとしたF1に参加したホンダは、これまでに何度も参戦と撤退を繰り返しながらマクラーレンやロータスなどにエンジンを供給してきたが、2021年のシーズンで撤退することを発表。
これまでメルセデスのルイス・ハミルトン一強時代が続いたものの、ホンダにとってF1参戦の最後の年である2021年は、レッドブル・ホンダのドライバーであるマックス・フェルスタッペンが大活躍。
そのためルイスとフェルスタッペンは、最終戦であるアブダビまで同率1位となっており、どちらがワールドチャンピオンを手にするか分からない状態だった。ルイスが優勝すると、ミハエル・シューマッハが持っていた記録を更新し、フェルスタッペンが優勝すると自身初のタイトルを獲得するほか、ホンダが有終の美を飾れるという偉業がかかった最後の試合。
最終決戦は、ルイスが優勢と思われていたものの、最終ラップでフェルスタッペンがルイスを抜かし、フェルスタッペンが見事自身初のワールドチャンピオンのタイトルを獲得した。
フェルスタッペンはトロフィーを掲げた写真を自身のインスタグラムにアップすると、「これは信じられないことです。私は何年も前に父と一緒にレースを始めました。ワールドチャンピオンになることを夢見ていましたが、こうして実現しました。今日、これを達成するために素晴らしいマシンを提供してくれたレッドブルとホンダの皆さんに感謝しています。皆さんは素晴らしかった」とコメントし、レッドブルやホンダに感謝した。
フェルスタッペンの優勝をセレブが祝福
フェルスタッペンの優勝はセレブもお祝いしており、フェルスタッペンのインスタグラムの投稿にはDJのハードウェルがいいねを押したほか、俳優のクロエ・グレース・モレッツは自身のインスタグラムのストーリーズに拍手している絵文字をつけて、フェルスタッペンの初のタイトル獲得を祝福。
まさに歴史に残るシーズンとなった2020年。ちなみにホンダのエンジンが搭載された車で優勝したのは、1991年のアイルトン・セナ以来、約30年ぶりの出来事だった。(フロントロウ編集部)