実力派俳優のジョナサン・グロフ
『マトリックス』シリーズ最新作の『マトリックス レザレクションズ』には、キアヌ・リーブスやキャリー=アン・モスといった前3部作からのキャストが続投する一方で、ヒューゴ・ウィーヴィングが演じたエージェント・スミス役には、新キャストのジョナサン・グロフが起用された。
前作からの人気キャラクターを別の俳優が演じるというのは、どの作品においても難易度が高いこと。しかしジョナサンは、新たなスミスとして見事に役を演じきった。その実力を見せたジョナサンって、どんな俳優?
様々なアワードを受賞してきたミュージカル俳優
最近では、製作総指揮・監督をデヴィッド・フィンチャーが務めたクライムドラマ『マインドハンター』での主人公ホールデン・フォード役や、『マトリックス レザレクションズ』のスミス役など、シリアスな役が続いたジョナサンだが、彼は人気のミュージカル俳優!
2006年開幕のブロードウェイミュージカル『春の目覚め』や2015年開幕の『ハミルトン』など、様々なミュージカルに出演してきており、グラミー賞受賞、トニー賞・エミー賞ノミネートを経験している。
大人気ドラマ『glee/グリー』のジェシーとして覚えている人も多く、レイチェルを演じたリア・ミシェルの結婚式では、ジョナサンがメイド・オブ・オナーを務めた。
そんな彼は、映画『アナと雪の女王』とその続編でクリストフの声を演じている。そしてさらには、『アナと雪の女王2』で17匹のトナカイの歌声を担当! 彼が1人18役という凄すぎる仕事をした楽曲「Lost In the Woods」は聴く価値アリ。
ジョナサンの恋愛は?
ジョナサンは2018年から振付師のコーリー・ベイカーと交際していると言われているが、2人ともプライベートに関しては秘密主義なので、2ショットを見せたことはあまりない。
しかし、ジョナサンは米トーク番組『The Late Late Show』で司会者のジェームズ・コーデンにコーリーとの関係について明かしたことはあり、付き合い始めた当初は2人とも母親と同居していたそうで、彼を車で家まで送り、キスをして帰るという甘酸っぱい高校生の恋愛のようなことをしていたそう。
そんな彼は、過去には『HEROES/ヒーローズ』や『 スター・トレック』シリーズで知られるザカリー・クイントと交際していた。
挑戦的な俳優であるジョナサン
ミュージカル俳優をいうバックボーンを持つからこそ、他のジャンルの作品でも見事に役を演じ切るジョナサン。そしてそこには、俳優として挑戦的な姿勢があるよう。
イギリスのLondon Theatreによる一問一答インタビューで、“どんな役を最も演じたいか”という質問をされた彼は、「僕を怖がらせる役」と回答。“今までで最も良かったアドバイスは?”という質問には、「世界に君を定義させるな」と回答している。
ミュージカル俳優として“定義”されず、SFアクションで見事に新スミスを演じたジョナサン。今後もさらに幅のある演技を見せてくれることだろう。
(フロントロウ編集部)