『ホーム・アローン』のタランチュラ
1990年に公開された映画『ホーム・アローン』は、クリスマスに家族と出かける予定だった8歳の少年が家に取り残されてしまい、そこにやってきた2人組の泥棒と闘いを繰り広げるというコメディ作品。
そんな本作に登場する名脇役のタランチュラを覚えているだろうか。主人公であるケヴィンの兄バズが飼っていたもので、ケヴィンが家に取り残されてしまった際に水槽から脱走し、その後家にやってきた泥棒たちを怖がらせた。
泥棒の一人であるマーヴを演じたダニエル・スターンは、自身のFacebookでなんとそのタランチュラは本物であったことを明かし、タランチュラと“共演”した時のことを振り返った。
本物のタランチュラとの“共演”エピソードがなかなかスゴイ
ダニエルは当初、タランチュラのシーンには機械仕掛けのものを使うだろうと思っていたそう。なぜなら、小道具部門には、動くものと静止しているものを含む、いくつかのレプリカがあったから。しかし、制作スタッフはダニエルの演技を最高のものにしたいと考え、動物管理部門に本物のタランチュラを持ち込ませたのだった。
飼育人から紹介されたのは、バリーと名づけられたタランチュラ。「彼ら(飼育人)はバリーを私の手と頭の上で這い回らせた。バリーは訓練されているのかと尋ねると、数日前から頑張っているけどとにかくタランチュラは訓練するのがちょっと大変だって言われた」と、どう聞いても不安しかないコメント。
そして、「毒は取り除かれたのかと尋ねると、毒を取り除けばバリーは死ぬと言われた。私は『そうだ、でももし毒が取り除かれなかったら、私が死ぬ。わかるでしょ?』と言ったら、『急に脅かすような動きをしなければ大丈夫だ』と言われた。私が『でも、バリーに面と向かって叫ぶことになるんだよ』と返すと、『バリーに耳はないんだ。リラックスして』と言われた」と、無茶ぶりな状況を明かした。
ダニエルはバリーを脅かさないようにビクビクしながらそのシーンを撮影したようだが、最終的にはバリーに感謝し、「彼と彼の動きに慣れたら、素晴らしい撮影パートナーになった」と、語った。
タランチュラはペットとして飼う人も多く、種類によってはそこまで毒性が強いわけでもないと言われているが、あまり慣れていないタランチュラとの共演は、ダニエルにとってかなり印象深い思い出だったよう。(フロントロウ編集部)