ポール・ベタニーが過激メールについて釈明
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどの出演作で知られる俳優のジョニー・デップが、自身のことを「Wife Beater(妻に暴力を振るう者)」と呼んだ英大衆紙The Sunの発行元を相手取って行なった名誉毀損裁判で、ジョニーとのプライベートなメールの内容を裁判で暴露され、“とばっちり”を受けた俳優のポール・ベタニーが複雑な胸の内を明かした。
ジョニーの長年の友人でもあるポールは、ジョニーが元妻で同じく俳優のアンバー・ハードに対して暴力を振るったとして世間から非難されたときも、「彼は私が知る限り、最も優しく、親切で、穏やかな男だ」と証言するなど、つねにジョニーを擁護する姿勢を見せてきたことで知られる。
裁判で公開されたのは、そんなポールとジョニーが2013年に交わしたメールの一部。そのメールには、「アンバーを燃やそうぜ」(ジョニー)、「よく考えたけど、アンバーのことを燃やすのはやめたほうがいいと思う。彼女は愉快な仲間で、目の保養にもなるし、それになにより僕は彼女が魔女だとは思えない。ひとまず英国式の水審を行なうってのはどう?」(ポール)、「じゃあ火をつける前に溺れさせよう!死んだか確認するために彼女の焼死体とヤッてやる」(ジョニー)、「僕もまったく同じ考えだ。魔女だと断定する前に確認しよう」(ポール)という、内輪のジョークとはいえかなり過激な内容が綴られていた。
英The Independentのインタビューで、例のメールの内容が公になったことについてコメントを求められたポールは、「これは話すのがとても難しいテーマだ。(何を言っても)火に油を注ぐことになると思う」と言うと、自身のパブリシスト(広報担当者)の制止を振り切ってこう続けた。
「すごく不思議な感覚だ。奇妙な瞬間だったね。何が奇妙だって、ロンドンで最も評判の悪い新聞社のひとつとその弁護士が、急に過去10年間のメールのやりとりに目を通したいと言ってきたんだ。(自分が送ったり受け取ったりした)10年分のメールを大勢の弁護士が片っぱしから調べていくなんて、どんな感じか想像もつかないだろう?私が言えるのは、不愉快な気分だったということだけだ」
ちなみに、ジョニーはこの名誉毀損裁判で敗訴しているが、近々、アメリカで新たな名誉毀損訴訟を行なう予定となっている。(フロントロウ編集部)