映画『ブラックパンサー』で故チャドウィック・ボーズマンが演じたティ・チャラ/ブラックパンサーに代役を立てて、新作で再びティ・チャラを見たいとする署名が5万票近く集まっている。(フロントロウ編集部)

ティ・チャラ/ブラックパンサーのキャストはどうなる?

 『ブラックパンサー』は、2018年に公開された大ヒットMCU映画。黒人ヒーローのブラックパンサーに焦点を当てた本作は、多くの黒人ファンを勇気づけ、マーベルの新時代を築く作品として、高評価を得た。

 ところが2020年8月、主人公のティ・チャラ/ブラックパンサー役を務めたチャドウィック・ボーズマンが大腸がんにより死去。彼の突然の訃報に多くの関係者や世界中のファンが悲しみ、マーベルは、すでに制作が決定していた続編映画では彼の代役を立てないと宣言していた。

画像: ティ・チャラ/ブラックパンサーのキャストはどうなる?

 しかし2021年12月、チャドウィックの兄弟のデリック・ボーズマンが米TMZとのインタビューで、チャドウィックが生前に具体的な希望を語ったわけではないと前置きしつつ、チャドウィックは今後もティ・チャラがMCUのなかで存在し続けることを望んだはずだとコメント

『ブラックパンサー』主人公の再キャストを望む声が集まる

 チャドウィックが演じたティ・チャラ/ブラックパンサーの代役を望む声は根強く、署名サイトChange.orgに立ち上げられた再キャスティングを求めるキャンペーンには、現在5万近くの署名が集まっている。

画像: 『ブラックパンサー』主人公の再キャストを望む声が集まる

 「伝説的な人を殺す一番の方法は、その物語を語るのを止めることだ」と主張するこの請願書では、マーベルがティ・チャラ/ブラックパンサーというキャラクターを、チャドウィックの死と共に“殺してしまう”のではなく、ファンを刺激し、触発し続けるために再キャスティングすることを求めている。

 嘆願書の説明文では、このようにされている。

 「(この嘆願書は)チャドウィック・ボーズマンを置き換えることを求めるものではありません(誰も彼の代わりにはなれない)。また、すぐに代役を求めるものでもありません。さらに、シュリなど、他のキャラクターがブラックパンサーの役割を果たすことを阻止するものでもありません。この嘆願書は、MCUにおけるティ・チャラの描写を継続することを求めているに過ぎないのです」

 ちなみにチャドウィックの代役を立てる予定はないと語っているマーベルだが、社長を務めるケヴィン・ファイギは2021年6月、「我々はチャドにも誇りに思ってもらえるような方法で進めていくつもりです」と語っていた。

 『ブラックパンサー』の続編、『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー(原題:Black Panther:Wakanda Forever)』は現在制作が進められているが、ティ・チャラ/ブラックパンサーの存在がどのように描かれるのかについては明らかになっていない。(フロントロウ編集部)

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