アメリカで発生した大渋滞によって、Uberの利用時間が9時間になってしまった。つまりその料金は…。(フロントロウ編集部)

Uberが大渋滞に巻き込まれる

 日本ではフードデリバリーサービスで有名なウーバーイーツを運営するアメリカの企業Uber Technologies, Inc.だが、欧米では、ライドシェアサービスも広く利用されている。

 タクシーとしてのUberは、ちょっとした移動から、空港から自宅まで帰宅する時など、幅広く利用されており、バージニア州のリッチモンドに住むアンドリューも、ワシントン・ダレス国際空港から自宅へUberを使って帰ろうとしていた。

 しかしこの日は大問題が発生する。

 じつは新年早々にアメリカのバージニア州を大雪が襲い、アメリカ東部を南北につなぐI-95(州間高速道路95号線)で複数の交通事故が発生。さらに高速道路の一部が封鎖され、24時間以上も高速道路上で過ごさなければならない人が出るほどの大渋滞が起こった。この渋滞に巻き込まれた人は「恐怖」を感じたほどだったと米Peopleに話している。

画像: 現地時間1月4日に撮影されたバージニア州フレデリックスバーグ近くのI-95の様子。

現地時間1月4日に撮影されたバージニア州フレデリックスバーグ近くのI-95の様子。

 そしてこの渋滞に、アンドリューも、Uberの運転手も巻き込まれてしまったのだ。

 アンドリューたちが彼の自宅に到着したのは、なんと9時間後。精神的にも体力的にもへとへとになったアンドリューを、さらなる出来事が襲う。

 彼はUberの利用料として200ドル(約2万2,000円)を支払ったそうだが、さらにその後、400ドル(約4万4,000円)の追加料金が。合計で600ドル(約6万6,000円)を支払うことになってしまった。

 Uberはホームページで、渋滞等によっては追加料金がかかることを明記しており、通常時であれば、タクシーに9時間乗っていたとなれば600ドルは安いと言えるだろう。しかし今回は、未曾有の大雪による事件に巻き込まれた結果の9時間。

 アンドリューがUberに返金してほしいと問い合わせたのも理解できる。しかしUberといえば、返金に応じないことで有名。望み薄かと思いきや、今回はさすがにUberも理解を示した!

 Uberは追加料金だけでなく、全額をアンドリューに返金したという。米Peopleの取材に、「彼と彼のUberドライバーが安全に帰宅できたことを嬉しく思っています」とコメントした。

 ちなみに、この大雪によって、高速道路の近くにあったマクドナルドが大混雑。注文を受け取るまでの「待ち時間」がアトラクション並みになるという出来事もあった。

(フロントロウ編集部)

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