大雪でマクドナルドが大混雑
年明け早々に、アメリカのバージニア州を大雪が襲った。アメリカ東部を南北につなぐI-95(州間高速道路95号線)では事故が多数発生し、一部区間が封鎖にもなった。未曾有の大渋滞が発生し、24時間以上、渋滞から解放されるのを待たなければいけなかったという人も確認されている。
渋滞をどれくらい待たなくてはならないのかの見通しが出せない不安や、水分や食料を充分に持っていなかった不安、事故や具合が悪くなってもレッカー車や救急車は来られないであろうことに対する不安、夜になれば暗くなり、その寒さのなかでガソリンをどのくらい節約すべきなのかといった様々な不安は、安易に想像できる。米Peopleは、現場にいた人からあがった“不便が恐怖に変わった”という声を伝えている。
そして、高速道路の出口近くにいた車の運転手たちの多くは、目的地でなくとも高速から降りることにしたと見られる。

現地時間1月4日に撮影されたバージニア州フレデリックスバーグ近くのI-95の様子。
I-95の近くにあるバージニア州プリンスウィリアム郡にあるトライアングルという町では当時、食料やガス、宿泊先を探す多くの運転手の姿が。そして米WUSA9によると、“いつでもやっているレストラン”は大混雑だったそう。
それはもちろん、大手ハンバーガーチェーンのマクドナルド。その混雑ぶりは、「待ち時間」に顕著に表れた。
当時、トライアングルにあるマクドナルドでは、注文を受け取るまでに40分も待たなければならない状況だったそう!
雪の影響が出ていたのは町でも同じことで、高速道路の渋滞によって食材が届いていなかったレストランも確認されていた。この日のマクドナルドの美味しさは、格別だったはず。
人々のために店を開けるファストフード店の店員
今回の大雪のなかでもマクドナルドが開店していたように、ファーストフードの店員の勇姿が話題になったことは過去にも。
2021年2月には、アメリカのテキサス州を寒波が襲い、大規模停電も発生。水道管の破裂により水の安全性が問題となり、火を焚いて暖を取ろうとして一酸化炭素中毒になったり、火事が発生したりして命を落とした人や、凍死した人もいた。
そんななかで、大手ピザチェーン店のドミノ・ピザは開店し、提供できる食事が4時間ですべてなくなったという。閉店後に1人の従業員が、疲れ切った様子の同僚たちの写真をフェイスブックに投稿。
「自分たち用の食料もなかった。オーダーに対応するために諦めたから。ここへ来るために、自分たちの安全も諦めた。ここにいるために自分たちの時間も諦めた。みんなに食事を提供するためにリスクを負った。しなければいけないからという理由だけではなくて、人々を助けたくて、そして気にかけているから一生懸命に働いたということを分かってほしい」とコメント。
この従業員たちに特別な報酬を呼びかける声など、多くの称賛があがった。また非常時には、レストランなどが店員のために営業しない判断をしても、サポートしたい。
(フロントロウ編集部)