MCU映画最新作の『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』でヴァルキリー役を務めるテッサ・トンプソンが、新作で描かれるヴァルキリーのセクシュアリティについて言及。(フロントロウ編集部)

MCU『マイティ・ソー』4作目『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』

 映画『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』は、クリス・ヘムズワース演じる雷神ソーを主人公にしたシリーズの第4作目。2019年に公開されたMCU映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』を経て、さらにパワーアップしたソーの姿が描かれる。

 本作ではジェーン・フォスター役のナタリー・ポートマンが『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』以来の復帰を果たし、ヴァルキリー役のテッサ・トンプソンや、コーグ役のタイカ・ワイティティが続投するほか、映画『ダークナイト』でバットマンを演じたクリスチャン・ベールがヴィラン役で参加。また、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズからは、スター・ロード役のクリス・プラットも出演する。

 そんな本作でヴァルキリーを演じるテッサ・トンプソンは、ヴァルキリーのセクシュアリティについてコメントした。

テッサ・トンプソン演じるヴァルキリーのセクシュアリティ

画像1: テッサ・トンプソン演じるヴァルキリーのセクシュアリティ

 テッサ演じるヴァルキリーは、北欧神話の楯の乙女“ブリュンヒルド”のモデルであり、アスガルドの女戦士“ヴァルキリー”の最後の一人。2017年の『マイティ・ソー バトルロイヤル』で初登場し、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でも活躍した。

 ヴァルキリーはMCUに初めて登場したLGBTQ+であることをオープンにしているキャラクター。映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』で彼女の過去がフラッシュバックされた際、後に恋人であることが分かった仲間の女性兵士を抱きしめるシーンが描かれたことで彼女のセクシュアリティが判明した。

 テッサは米The Wrapのインタビューで「私たち(タイカ・ワイティティ監督とテッサ)はレプリゼンテーションについて頻繁に話しますが、明らかに、LGBTQIAのコミュニティに関しては、まだやるべきことがたくさんあります。コミックの正典を見ると、たくさんのクィアキャラクターがいるんです」とコメント。つまり、原作のマーベル・コミックには多数のLGBTQ+キャラクターがいるにもかかわらず、MCUではあまりそれが描かれていないということで、テッサとワイティティ監督は、そこにもっと切り込んでいこうとしている。

画像2: テッサ・トンプソン演じるヴァルキリーのセクシュアリティ

 そして、スクリーン上でヴァルキリーの同性同士の恋愛を描くことの難しさについて詳しく説明。「タイカ(・ワイティティ監督)と私はもっと先に進みたかったのですが、難しかったです。映画の文脈では、できることは限られているので。残念ながら、マーベル映画全般でラブストーリーに投資される時間は多くないんです」と、限られた時間の中でLGBTQ+の表現を深掘りすることは難しかったとコメント。それでも2人はヴァルキリーのセクシュアリティを表現するために尽力したという。

 続けてテッサは「新しい『マイティ・ソー』はこれまでと少し違ったものになると思うので、楽しみです。そして、歴史的に私のような外見(黒人)の人のために書かれていないキャラクターを演じることになり、そのすべてがエキサイティングに感じられました」と、白人がメインの北欧神話のキャラクターを演じる喜びをあらわにした。

 また本編では、テッサが「エロティック」と表現する新しいパワーも登場する予定だという。

 映画『ソー:ラブ・アンド・サンダー』は、2021年11月5日に全米公開予定。(フロントロウ編集部)

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