デザイナーのミュグレーが死去
1973年に自身の名前を冠にしたファッションブランド、ティエリー・ミュグレーを立ち上げたマンフレッド・ティエリー・ミュグレーが73歳で亡くなったことが発表された。
予測不能なデザインでファンを楽しませ、デザイナーとして活躍する傍らフォトグラファーとしても活躍し、ジョージ・マイケルの楽曲「Funk」のMVでは映像監督も務め、多岐にわたって活躍してきたミュグレー。
そんなミュグレーの死は、「2022年1月23日(日)にマンフレッド・ティエリー・ミュグレーが亡くなられたことをお知らせします。彼の魂が安らかに眠れますように」と、彼のインスタグラムを通して発表された。
今ではトランスジェンダーモデルを起用するブランドが増えてきているものの、ミュグレーは90年代から頻繁にトランスジェンダーモデルを起用するなど、カルチャーへの功績は大きい。
ミュグレーの死は多くのセレブたちに衝撃を与えており、モデルのリンダ・エヴァンジェリスタやヘイリー・ビーバー、シンガーのビヨンセ、俳優のダイアン・クルーガー、ヴァネッサ・ハジェンズ、デザイナーのマーク・ジェイコブスなどがSNSを使って追悼した。
そんなミュグレーの作品を身にまとったセレブたちを振り返る。
ビヨンセ
ビヨンセは大ヒットアルバム『I Am... Sasha Fierce』を引っ提げて行なったツアー時に、ミュグレーが衣装をデザイン。衣装デザインだけでなく、クリエイティブデレクターとしてツアーに携わったミュグレーは「フェミニン、自由、戦士、強さ、このツアーのクリエイティブアドバイザーとして、彼女のビジョンを実現させることが私の責任です」と、当時米WWDに語っていた。
カーディ・B
ルネッサンス期のイタリアの画家サンドロ・ボッティチェッリが描いた『ヴィーナスの誕生』にインスパイアされたドレスは、1995年のもの。まるで貝殻の中から人が出てきたような衣装をカーディ・Bがグラミー賞授賞式で着用。カーディは他にもミュグレーの作品を着用して公の場に登場することが多かった。
キム・カーダシアン
カーダシアン/ジェンナー家揃ってミュグレーの作品を着用することが多かったが、その中でも最も印象的だったのはメットガラでの衣装。ウエストがギュッと絞られ、水滴がしたたるようなデザインのドレスは、ミュグレーがキムのためだけにデザインした1着。
イリーナ・シェイク
個性的なミュグレーの作品の数々に袖を通したイリーナ。ミュグレーのエキシビションが行なわれた際には、カーディと共に参加し、1997年に発表された全面カラフルなスパンコールのドレスを着用。(フロントロウ編集部)