※この記事には、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』最終回のネタバレが含まれます。
賛否両論だった『GoT』最終章
2011年から2019年にかけて放送され、世界的大ヒットを記録したドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』だが、人気が非常に高いが故に、最終章であるシーズン8の放送時には批判も大きくなった。
最終章を別の脚本家を使って制作し直してほしいと懇願する署名まで立ち上がり、現在までに180万以上の賛同が集まっている。
しかし、デナーリスを演じたエミリア・クラークや、サンサを演じたソフィー・ターナーなど、約10年をドラマ制作に費やしたキャストたちは、世界中に何億といる視聴者全員を満足させることはできないとし、一緒に過ごしてきたスタッフたちへの敬意を示した。
一方で、シリーズからすでに卒業しており、いち視聴者としてドラマを見ていた俳優の間では、視聴者視点の意見があがっており、ラムジー・ボルトンを演じたイワン・リオンは最終章が好きだったと話し、タイウィン・ラニスター役のチャールズ・ダンスは、署名の存在を知っていたらサインしていただろうと話している。
ローランド・エメリッヒ、デイヴィッド・ベニオフに直接文句
そんな『ゲーム・オブ・スローンズ』は、デイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスがショーランナーを務め、2人がほとんどの脚本も手掛けた。そしてデイヴィッドは、最終回の後にあの有名映画監督から、直接文句を言われてしまっていたよう。
映画『インデペンデンス・デイ』や『デイ・アフター・トゥモロー』を手掛けてきたローランド・エメリッヒ監督は、『ゲーム・オブ・スローンズ』を見てきた視聴者の1人。とはいえ、ファンだったのはシーズン2とシーズン3だけだったと、米Colliderのインタビューで話す。
そして、そんな彼が最終章を見た感想は…?
「あのラストシーズン。なんなんだ?(What the fuck?)」
英語では放送禁止用語を使用して言った「なんなんだ?」という反応には、インタビュアーも同意。すると、監督は、「デイヴィッドをよく知っているから、『なんなんだ?(What the fuck?)』と直接言いましたよ」と、デイヴィッドと直接話したことを明かした。知人から批評されるのはより一層キツそうだが、監督は、とくに最終回の展開が納得がいかなかったのだと言う。
「このすべてにまったく関係のないあの子供が、王座にたどり着くってなぜなんでしょう?ノーアイディアですよ」
最終章や最終回において、ファンから不満の声があがった展開はいくつかあったが、アイザック・ヘンプステッド=ライトが演じたブラン・スタークが最終的に六王国の王になったことも、納得がいかないファンが多かった点の1つ。エメリッヒ監督が引っかかったのも、そこだったよう。
賛否両論だったとはいえ、それはそれだけ多くの人がドラマを見ていたから起こったこと。『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章は第71回エミー賞で史上最多となる32部門にノミネートされており、評価も高い。
(フロントロウ編集部)