映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で“最も手強い敵”と言われるラミ・マレックが演じたサフィンは、どのように作られたのか明かされた。(フロントロウ編集部)

サフィンの特殊メイクで一番重要だったのは“ウィッグ”

 2021年10月に何度も延期されたのちに公開された、映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』。『007』シリーズで、過去5作にわたって主人公のジェームズ・ボンドを演じてきたダニエル・クレイグの卒業作となった『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』には、ラミ・マレックやラシャーナ・リンチ、アナ・デ・アルマスのほかに、長年『007』シリーズに出演してきたレア・セドゥやベン・ウィショーなども作品に参加した。

画像: サフィンの特殊メイクで一番重要だったのは“ウィッグ”

 その中でも話題になったのは、ラミが演じたサフィン。『007』史上最も手強い敵と言われるサフィンは日本の能面を被っている姿も記憶に新しい。

 そんなサフィンが作られる過程の動画が『007』のインスタグラムで公開され、どのようにしてキャラクターが作られたのかを、メイクアップアーティストのダニエル・フィリップスが明かした。

 まず、サフィンの皮膚を毒物中毒者の状態にするために、何度も研究を重ねたそうで、たくさんのムードボードを作り、キャリー・フクナガ監督と相談してそのルックを決めたよう。サフィンをつくりあげるにあたり、ラミの顔にシワや斑点などが施されたのだが、その中でも一番重要視されたのがウィッグ。

 ラミはそのままの髪の毛で撮影に挑んでいたのかと思いきや、当時ラミはドラマ『ミスター・ロボット』の撮影中で髪の毛が短かったため、ウィッグを使ってサフィン仕様に。ダニエルはウィッグの重要性について「ウィッグには白髪が混じっていますが、これはウィッグをつけない限り、完璧には実現できないことです。不思議なことに、メイクをしているときは、ウィッグをつけて全体像が見えるまで、生き生きとした表情にならなかったんです。その時、初めてキャラクターを実際に目にしました。ウィッグはメイクと同じように、キャラクターを作る上で重要なのです。私はいつもチームに、『ヘアとウィッグが一番重要だ』と言っています。メイクがうまくても、ウィッグの出来が悪ければ、それにばかり注目してしまいますからね」と、『007』のオフィシャルサイトで語った。

 ラミはサフィンに変身するにあたり、顔、髪、首、手のメイクを施しており、特殊メイクにかかった時間は毎朝1時間半ほど。こうしてラミが演じるサフィンが完成した。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.