ヴァージル亡き後初めてコレクションを開催
2019年に心臓血管肉腫という稀で侵攻性の高いがんと診断されて以降、誰にも言わずひっそりと治療を続けていた、オフ・ホワイト(Off-White)やルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)でデザイナーを務めたヴァージル・アブローは、2021年11月28日に41歳という若さで惜しまれながらこの世を去った。
ヴァージルが亡くなった後、ルイ・ヴィトンは2度ファッションショーを行なったが、オフホワイトは最新コレクションを発表していなかった。
しかし、今回パリにて「Spaceship Earth: an Imaginary Experience」と名づけられた新しいコレクションを発表。このコレクションは、オフホワイトの2022年秋のプレタポルテコレクションだけでなく、「ヴァージルがデザインし、彼と仕事をしたクリエイティブチームやコラボレーターによって完成された」まるでオートクチュールのような、新しいハイファッションラインも含まれていた。
人気モデルたちが集結
そんなオフホワイトの2022年秋冬コレクションは、出演モデルもかなり豪華。
元祖スーパーモデルであるナオミ・キャンベルやヘレナ・クリステンセン、アンバー・ヴァレッタから、ジジ・ハディッド、ベラ・ハディッド、ケンダル・ジェンナー、カーリー・クロス、キャンディス・スワンポール、ジョアン・スモールズまで登場し、元スーパーモデルのシンディ・クロフォードは娘のカイア・ガーバーと親子共演を果たした。
その他にもテニスプレイヤーのセリーナ・ウィリアムスもランウェイに登場し、ヴァージルの人脈の広さを感じさせるコレクションになった。
オフホワイトの親会社であるNew Guards Groupは、この日のためにパリのブティック、床屋、薬局などにテレビモニターを設置し、100店舗でショーをストリーミング配信。人気モデルたちが出演したショーは、多くの人たちに届けられた。(フロントロウ編集部)