『TWD』にマイケル・ビーンが出演
『ターミネーター』シリーズに出演した大御所俳優たちが、なにかと出演してきたドラマがある。それは、2010年から続く『ウォーキング・デッド』。現在は最終章に突入した本作で、シーズン11の第13話にマイケル・ビーンがゲスト出演した。
1984年の『ターミネーター』にカイル・リース役で出演したマイケルが本シリーズで演じたのはイアンという名の司令官で、ロス・マーカンド演じるアーロンと、セス・ギリアム演じるゲイブリエルとの物語が描かれた。しかし、マイケルが出演すると知った時には、ロスは笑ってしまったという。
というのも、『ターミネーター2』でT-1000を演じたことで有名なロバート・パトリックが、前シーズンであるシーズン10のボーナスエピソードに出演したばかりだったから。
「すごく面白いことです。マイケルがあの役をやると聞いた時に、僕は笑ってしまいましたから」と、米Comicbookのインタビューで話したロスは、ロバートとの共演前に抱いていた不安について明かした。
「去年ロバートと一緒に働く時にはとても楽しみにしていましたが、怖くもありました。だって僕は彼の演技が好きで、彼はいつも怖い嫌な奴を演じているので、セットに来た時に彼が不機嫌だったらどうしようかと。でもロバートはそれ以上ないくらい良い人で、一緒に話すのが楽しい人でした。ほとんどの時間を笑い、冗談を言い合っていました。そして仕事が始まると、彼は最もプロフェッショナルで、働きやすい人でした」
そして、彼はマイケルに対しても同じように警戒していたそう。「マイケルと働く時にも同じ不安があったんです。彼は不機嫌な嫌な奴を演じるから(笑)」としたうえで、「2人とも最も良い人で、人当たりが良く、一緒に話すのが楽しい人たち」と、最終的に共演は素晴らしいものになったと振り返った。
『ターミネーター』と『TWD』には繋がりがある
『ウォーキング・デッド』に出演した『ターミネーター』俳優は、マイケルとロバートだけではない。
『ターミネーター2』でジョン・コナーの養父であるトッドを演じたザンダー・バークレーも、シーズン6からシーズン9までグレゴリー役で出演しており、ロバートのゲスト出演を知った時には、「おめでとう、バディ!僕からも挨拶しておいて」というコメントをロバートのインスタグラムに書き込んでいた。
そして、『ウォーキング・デッド』に『ターミネーター』俳優たちの出演が多いのは不思議ではない。本シリーズの製作総指揮の1人はゲイル・アン・ハードで、『ターミネーター』、『ターミネーター2』、『ターミネーター3』でも製作を務めた。
そして彼女はなにより、『ターミネーター』シリーズの生みの親であるジェームズ・キャメロン監督の元妻であり、監督が“夢”から得たアイディアを評価した共同脚本家でありプロデューサーなのだ。
『TWD』出演はマイケル・ビーンの夢だった
そんな『ウォーキング・デッド』についに出演を果たしたマイケルは、じつは本作の大ファンで、シーズン1の第1話が放送された時から見ているという。
ずっと出演したいと思っていたが、製作陣から出演オファーをされることもなく、彼もオーディションを受けてこなかったため、今日まで登場は実現していなかった。
『トーキング・デッド』で彼は、オファーを受けた日のことについて、「エージェントから電話をもらって、あの役をオファーされた。脚本を読んで、とても楽しいキャラクターだと思った。だからイエスとすぐに言ったよ」と明かした。
(フロントロウ編集部)