ビンタ事件が起きた2022年のアカデミー賞授賞式で司会を務めたコメディ俳優のエイミー・シューマーが、事前にNGが出た「ジョーク」の存在を明かした。ボツになったジョークとはいえ「ヒドすぎる」という声も。(フロントロウ編集部)

アカデミー賞司会者がボツになったジョークを明かすも…

 現地時間3月27日に米ロサンゼルスで開催された第94回アカデミー賞授賞式で、ワンダ・サイクス &レジーナ・ホールとともに司会を務めたコメディ俳優のエイミー・シューマーが、事前にNGが出たジョークがあったことを先日出演したスタンダップコメディのショーで明かした。

 今回の授賞式では、ウィル・スミスのビンタ事件を引き起こしたコメディアンのクリス・ロックのジョークはもちろんのこと、エイミー自身も俳優のキルスティン・ダンストを“シートフィラー(席埋め係)”と呼び、強引に席を立たせるというジョークで一部の人たちから批判を浴びた。

画像: アカデミー賞司会者がボツになったジョークを明かすも…

 完全にアドリブだったクリスとは違い、エイミーの場合はキルスティンも了承済みで台本通りのやりとりだったことが明らかになっているが、なかには事前にNGが出たジョークもあったという。

 「このオスカージョークを言う前に、弁護士から事前にこのジョークを言うことを禁止されたことを伝えておくね。誰にも言わないで。私に怒らないで。“『Don't Look Up(原題)』っていう映画の名前なの?どっちかって言うとアレック・ボールドウィンのショットガンの銃口を覗きこむな(Don't Look Down)って感じね”。私はこれを言うことを許されなかったけど、ステージに上がって誰か殴るのはいいんだね」

 日本でも大きな話題となったのでご存じの方も多いと思うが、昨年10月21日、米ニューメキシコ州で撮影中だった映画『Rust』のセットで、撮影監督のアリナ・ハッチンスが小道具の銃の誤射によって亡くなる事故が発生。銃に弾が装填されていることを知らずに撃った主演のアレック・ボールドウィンは、事前に銃を確認した助監督から“安全”だと伝えられており、彼に銃を渡した助監督や武器係の確認不足が事故の原因と見られている。

 自身の弁護士に相談したところ“言わないほうがいい”とアドバイスされたため、結果的に先ほどのジョークはお蔵入りとなったが、銃誤射事故をイジるジョークを考えたエイミーに、一部の人たちから「ヒドすぎる」「遺族のことは考えないのか」など非難の声があがっている。(フロントロウ編集部)

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