※この記事には映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれます。
キャプテン・アメリカかアイアンマンの2択だった
2019年に公開されたMCU映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』で、最強の敵であるサノスに立ち向かい、犠牲になったロバート・ダウニー・Jr.演じるアイアンマン。2008年に公開されたMCU1作目『アイアンマン』から出演し続けていたアイアンマンことトニー・スタークだったが、彼は同作をもってMCUを退いた。
勇敢にもサノスに立ち向かい、自らを犠牲にしてまで人類を救ったトニー・スタークだったが、同作の共同監督を務めたアンソニー・ルッソが先日、スコットランドのセント・アンドリュースで開催されたサンズ国際映画祭の記者会見で明かしたところによれば、同作のクライマックスでサノスの犠牲になる候補に挙がっていたのはトニー・スタークだけでなく、クリス・エヴァンス演じるキャプテン・アメリカもその候補だったという。
ルッソ監督は、キャプテン・アメリカが率先して犠牲になるのは容易に想像できるとして、「キャプテン・アメリカの性格を考えれば、皆さんは『なるほど。キャプテン・アメリカが死ぬのは確かに分かる』という風に思いますよね? 彼の性格上、(自己犠牲を)進んでやることでしょう」と語っている。
「彼は、戦争でナチスを倒すために、科学実験のモルモットになることを申し出た男ですから。彼は本質からヒーローなのです。そこに複雑な要素はあまり多くありません」と、彼であれば自ら犠牲になろうとしてもおかしくはないとしつつも、キャプテン・アメリカを選ばなかった理由について、次のように説明した。
「彼は好かれやすいキャラクターなので、彼が好きな人たちにとって、感情的には影響があるかもしれませんが。ただ、最も人を惹きつける筋書きでは必ずしもありません」。
アイアンマンが選ばれた理由
その一方で、「トニー・スタークは死ぬべきキャラクターでした」と続けて語ったルッソ監督。
監督は、トニー・スタークがMCU作品を通じて見せてきたエゴの強さなどを例に挙げながら、「我々にとっては、彼が亡くなるというほうが、心を揺さぶる筋書きでした。より深みがあり、複雑な筋書きだったので、私たちは彼を選んだのです」と語り、最終的にはトニー・スタークを犠牲にするという筋書きを選んだと説明した。
『エンドーゲーム』を最後にMCUから退いたトニー・スターク。今なお、彼の復帰を望む声は根強いが、ロバート・ダウニー・Jr.は2020年にポッドキャスト『SmartLess』に出演した際、「もう完全に終わりだよ」と復帰説を一蹴している。(フロントロウ編集部)