ジョニー・デップが元妻のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判が始まり、アンバー側がジョニーによる「性的暴行」を主張した。(フロントロウ編集部)

ジョニー・デップとアンバー・ハードが再び法廷で対峙

 2016年に離婚が成立するも、DV疑惑などをめぐって現在もなお争いが続く俳優のジョニー・デップと元妻で同じく俳優のアンバー・ハードが再び法廷で顔を合わせた。

 フロントロウで何度かお伝えしたが、2018年に米Washington Postに掲載されたアンバーの論説が名誉毀損にあたるとして、ジョニーは約55億円(5,000万ドル)の損害賠償金を求めてアンバーを提訴。その裁判が現地時間4月11日からバージニア州フェアファックス郡の裁判所で始まった。

 米Peopleによると、アンバーの弁護団は、冒頭陳述でジョニーがアンバーに「性的暴行」を加えたと主張。この事実はこれまで一度も公にされたことがないそうで、アンバーの弁護人であるベン・ロッテンボーン氏はジョニーがアンバーを虐待し、性的暴行を加えたとされる“空白の3日間(※ジョニーが記憶を失っていたと言われる期間)”について触れ、「悲しいことに、これは事実です。アンバーはデップの手によって性的暴力を受けたのです。あなた方はこの法廷で彼女が受けた暴力について、最も生々しく、恐ろしい言葉で聞くことになるでしょう。彼女から直接それを聞くことになります。彼女は証言台に立ち、自らの口で話をします。起きたことは事実です」と語ったという。

画像: 裁判所の外で目撃されたジョニー・デップ(左)とアンバー・ハード(右)。

裁判所の外で目撃されたジョニー・デップ(左)とアンバー・ハード(右)。

 それに対し、ジョニーの弁護団は、過去の裁判でジョニーによる性的暴行を一切主張しなかったアンバーが、今になってその事実を告発をした背景にはなんらかの意図があるとして、「名誉毀損裁判では言葉が重要です。この疑惑は訴えられたあとに都合よく出てきたものです。ハリウッドに衝撃を与えた社会運動などを利用し、時間をかけて変化そして進化し続ける彼女の精巧で誤った主張のパターンに従っています」とPeopleに宛てた声明を通じて疑問を呈している。

 ご存じの方も多いと思うが、2020年に英紙を相手取って行なった名誉毀損裁判でジョニーは敗訴し、そのことがきっかけで、映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズのグリンデルバルド役を降板した。前回の裁判はジョニーとアンバーの暴露合戦となったが、今回の裁判も開始早々、両者の弁護団によって舌戦が繰り広げられており、泥沼化の形相を見せている。(フロントロウ編集部)

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