ジョニー・デップはアンバー・ハードから侮辱されていたと姉が証言
俳優のジョニー・デップが元妻で同じく俳優のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判が、現地時間4月11日からバージニア州フェアファックス郡の裁判所で始まった。ジョニーは、アンバーが2018年に米Washington Postに掲載された論説のなかで、名前こそ出さなかったもののジョニーであることがわかるかたちで、彼によるドメスティック・バイオレンス/家庭内暴力(以下DV)を告発したことが名誉毀損にあたるとして、約55億円(5,000万ドル)の損害賠償金を求めている。ちなみに、ジョニーは過去の裁判から一貫して自身のDV疑惑を否定している。
その裁判で、ジョニー側の証人として彼の姉クリスティ・デンブロウスキーが出廷。クリスティは、幼少期に母親から虐待された経験から、ジョニーと大人になっていつか自分の家庭を持ったら「自分たちが子供時代に経験したことを二度と繰り返さないようにしよう」と誓ったことを明かすと、続けてジョニーがアンバーと付き合うようになってから感じた変化やアンバーがジョニーに放った侮辱的な発言について語った。
クリスティによると、ジョニーの態度が変わったのは、アンバーと付き合うようになってからだそうで、姉から見てその当時のジョニーは「悲しそうに見えた」という。また、ジョニーのもとにファッションブランドのディオール(Dior)から広告キャンペーンに起用したいという話が舞い込んだとき、アンバーがジョニーのことをしばしば侮辱していたと振り返った。
「(ジョニーに向かって)彼女は『ディオール?なんでディオールはあなたと仕事をしたいわけ?あなたにはスタイルがないのに』と言いました。『デブのおっさん』と呼ぶこともありました」
そういった事情もあって、ジョニーとアンバーの結婚の知らせを聞いたとき、素直に喜ぶことができず、むしろ「打ちのめされた」とクリスティは話す。弟とアンバーの関係は、自分たちの両親の関係を反映しているのではないかという恐怖を抱き、2人の結婚式に出席するかどうか悩んだというクリスティだが、“何があっても自分だけはジョニーの味方である”ということを証明するために式に参列したと述べている。
対して、アンバーの弁護士であるベン・ロッテンボーン氏は、アンバーはジョニーによる感情的、言語的、身体的な嫌がらせに耐えてきたと主張。ジョニーは「彼女を苦しめ、彼女のキャリアを台無しにしたいのです」と厳しい口調で語った。
ちなみに、クリスティは今回の裁判で証言に呼ばれる推定120人の証人のうちのひとりで、米New York Postによると、そのなかにはアンバーの元恋人で実業家のイーロン・マスクや、アンバーとの不倫疑惑がある俳優のジェームズ・フランコ、ジョニーの親しい友人で同じく俳優のポール・ベタニーといった著名人に加え、映画会社のディズニーやワーナー・ブラザースの代理人も含まれているという。(フロントロウ編集部