マッツ・ミケルセン、「大先輩」のパワフルさに圧倒される
『ファンタスティック・ビースト/ダンブルドアの秘密』で前任のジョニー・デップから引き継いだグリンデルバルド役を好演して話題となっているマッツ・ミケルセンは、子供の頃から憧れていた俳優の大先輩と一緒に仕事をし、そのあまりのパワフルさに圧倒されたという。
マッツを恐れおののかせたのは、映画『インディ・ジョーンズ』シリーズの5作目となる最新作で共演を果たしたハリソン・フォード。
7月に80歳を迎えるハリソンといえば、最新作の撮影が始まってまだ間もない2021年の6月、格闘シーンのリハーサル中に肩を負傷。アームホルダーで腕を固定した痛々しい姿が見かけられたが、撮影は一時中断したが、10月にはイタリア・シシリア島で行なわれていたロケに合流する様子が確認されていた。
80歳を目前にしてアクションシーンの多くを自分でこなすハリソンの偉大さは、全世界が認識しているが、マッツはハリソンのある超人的な習性を間近で目の当たりにすることになったという。
ハリソン・フォードの超人ぶり
『インディ・ジョーンズ』最新作でハリソンと一緒に働いた感想を米The Hollywood Reporterに語ったマッツは、撮影初日に目撃した信じられないハリソンの行動を告白。
「あれは撮影初日のことでした。夜間の撮影だったんですが、早朝5時まで続いたんです。ハリソンは、なんと、そのまま自分のマウンテンバイクにまたがり、山へサイクリングに行ってしまったんです。50キロも自転車で走ったんですよ」
朝5時まで夜通し働いた後に50キロにもおよぶ傾斜でのサイクリングに臨むというのは、年齢に関係なく、誰にでもできることではない。
思わず、「ハリソンはモンスターのような男性です」と続けてしまったマッツには、心から共感する。
マッツは、ハリソンの驚異のタフさに度肝を抜かれながらも、「とても優しいモンスターですけどね」と敬意も払っていた。
『インディ・ジョーンズ5』はシリーズ1、2作目を彷彿とさせる作品に
40年の歴史を持つ名作として知られる『インディ・ジョーンズ』シリーズは、1981年に1作目の『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』が公開されて大ヒット。1984年に2作目の『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』、1989年に3作目の『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』、その19年後の2008年に4作目の『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』が公開され、いずれもヒットを記録した。
2023年に公開を予定している『インディ・ジョーンズ5』は、過去4作を世に送り出した映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『E.T.』のスティーヴン・スピルバーグ監督からメガホンを受け継ぎ、映画『17歳のカルテ』や『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』、『グレイテスト・ショーマン』、『フォードvsフェラーリ』を成功へと導いたジェームズ・マンゴールド監督が手がけた。
『インディ・ジョーンズ』シリーズの大ファンで、出演が決まった時も「ワクワクする」と胸を躍らせていたマッツ。1作目の『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』がシリーズ一のお気に入り作品だと明かしつつ、最新作には同作と2作目の『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』のエッセンスが散りばめられていることを示唆した。
「1作目には、1940年代の(ハリウッドの)黄金時代のシリーズの魅力があふれていますよね。5作目にもそういった魅力が含まれています。『インディ・ジョーンズ』シリーズの原点である1作目と2作目の濃密で壮大な雰囲気にしっかりと回帰しています」
生粋の『インディ・ジョーンズ』ファンだというマッツが言うなら、古くからのファンを満足させる作品となるに違いない。
正式タイトル未定の『インディ・ジョーンズ5』には、ハリソン、マッツのほかにも、ドラマ『Fleabag フリーバッグ』のフィービー・ウォーラー=ブリッジ、映画『LOGAN/ローガン』のボイド・ホルブルック、映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンのトーマス・クレッチマン、映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のトビー・ジョーンズ、映画『ブラックパンサー』のシャウネット・レネー・ウィルソンらが出演する。(フロントロウ編集部)