ジョニー・デップが元妻アンバー・ハードへの暴力を否定
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどの代表作で知られる俳優のジョニー・デップが元妻で同じく俳優のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判で、現地時間4月19日、ジョニー本人が証言台に立った。
フロントロウでお伝えしたが、2018年に米Washington Postに掲載されたアンバーの論説が名誉毀損にあたるとして、ジョニーは約55億円(5,000万ドル)の損害賠償金を求めてアンバーを提訴。この論説でアンバーはジョニーの名前こそ出さなかったものの、自身がドメスティック・バイオレンス/家庭内暴力(以下DV)のサバイバーであると主張すると同時に、「2年前に告発したDV(※)」の詳細を明らかにした。しかし、ジョニーは自身のDV疑惑を一貫して否定していることから、彼がDVの加害者か否かが今回の裁判の争点のひとつとなっている。
※時期からして加害者はジョニーであることが推測される。
この日、法廷で証言を行なったジョニーは、自身にかけられたDV疑惑について「完全にショックを受けています」と言うと、「私自身は、ハードさんを殴るようなことは一切していませんし、これまでの人生で女性を殴ったこともありません」と改めてアンバーに対して暴力を振るったことを否定。さらに、「事実無根であることはわかっていたので、自分のためだけでなく、当時14歳と16歳だった子どもたちのためにも立ち上がる責任があると思いました。子どもが学校に行って、友だちや学校の人が顔に濃いアザのあるハードさんの悪名高いPeople誌の表紙を見せながら近づいてくるなんて、極悪非道だと思いました。それがどんどん増殖して、どんどん大きくなっていくんです」と付け加えた。
自分の評判が落ち、世間から自分が詐欺師で嘘をついていたと思われることが「死ぬほど苦しかった」と話すジョニーは、今回の裁判で自身にかけられた疑惑を「白紙に戻す」ことを希望すると同時に、「私の目標は真実です」と断言。
続けて、「試練の6年間でした。いわばシンデレラだったのが、0.6秒後にはカジモドになるというのは本当に奇妙な感じでした。私も、子供たちも、これまで私を信じてくれた人たちも、こんな目に遭う筋合いはありません。(自分を信じてくれる人たちに)私が悪いことをしたとか、嘘をついたとか、詐欺師だとか思われたくなかったのです。私は正直な人間だと自負しています。私の関心事は“真実”だけです」と語った。
4月11日から始まった裁判は約1ヵ月半にわたって続く予定で、水曜日(4月20日)にはアンバーの弁護団によるジョニーへの反対尋問が行われることになっている。(フロントロウ編集部)