『パイレーツ・オブ・カリビアン』後に人生が大きく変化
俳優のジョニー・デップが元妻で同じく俳優のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判で、現地時間4月19日に証言台に立ったジョニーがこれまでの人生を振り返った。
弁護団からの質問に答えるかたちで、幼少期の虐待体験や定期的な薬物乱用、そしてこの裁判の核心でもアンバーとの関係について語ったジョニーは、2000年代初頭、自身が主演を務めた映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズが商業的に大成功を収めたあと、人生が「一転して、すべてがおかしくなった」と指摘した。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』の大ヒットは俳優としては喜ばしいことで、続編を作ることにも乗り気だったと話すジョニーだが、その余波で日常生活を変えざるを得なくなり、警備員を雇うなど人生が激変したという。以前のように子供たちを公園に連れて行くこともできなくなり、熱狂的なファンやストーカーが家のまわりをうろつくようになったそうで、なかには自身が演じたジャック・スパロウのコスプレをした者もいたと語った。
また、シリーズ4作目の『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』の撮影で怪我をしたあと、病院で処方されたオキシコドンに依存した時期があったことも明かした。
ちなみに、元々ミュージシャン志望だったジョニーは、自分が俳優の道に進むとは思ってもみなかったという。20歳のときにロサンゼルスに行き、自分のバンドと一緒に演奏したあと、偶然、演技の世界に足を踏み入れることになったそうで、「私は俳優になるつもりはなかったのですが、彼ら(映画業界の人たち)は私にとんでもない金額を払おうとしました。そんな大金は見たことがありませんでした。完全に別世界ではありましたが、当時の私に俳優になりたいという大きな野望はありませんでした。私は昔からかなり内気な人間でした。もともととても内向的な性格なんです。だからすごく奇妙な変身を遂げたわけです」と述べている。(フロントロウ編集部)