レズビアンの3分の2が「男性嫌い」「過度な性的モノ化」「反トランス」といったステレオタイプで見られることを恐れて、カミングアウトをためらったことがあると答えたことが、チャリティ団体Just Like Usが643人のレズビアンを対象にイギリスで行なった調査で分かった。(フロントロウ編集部)

社会のステレオタイプのせいで、自分らしさを明かせない

 レズビアンがカミングアウトをためらう理由として最も挙げられた2つが、レズビアンであることが「恥ずかしい又は不格好(30%)」や「間違っている(25%)」と思われることに対する不安だったという。

 続けて、レズビアンであることは「タブー(23%)」である、「男性的(22%)」である、「魅力がない(16%)」、「男嫌い(12%)」である、「古風(9%)」である、「反トランス(4%)」であるといったステレオタイプが、レズビアンたちが自由に自分らしさを表現する機会を奪っていることが分かった。

 さらに、18~24歳の間では、レズビアンというアイデンティティが「過度に性的モノ化されている(36%)」ことが最大の壁になっていることが分かり、“若い女性同士のロマンス”が性的なモノとして消費されている社会の問題を浮き彫りにした。

画像: 社会のステレオタイプのせいで、自分らしさを明かせない

 今回のデータ発表にともない、Just Like Usのドミニク・アーナル代表は「次世代の若いレズビアンが、いまだにこのようなレズビアンに関する有害で損害を与えるステレオタイプに悩まされているのを見ると、深い悲しみに包まれます。すべての若者は、LGBT+であることは祝福されるべきものであることを知る価値があり、私たちは、学校と共に行なう活動を通じて、こうしたステレオタイプを打ち砕き、レズビアンであることは素晴らしく、ポジティブなことだと示したいと思います」と声明で語った。(フロントロウ編集部)

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