ジョニー・デップが元妻のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判で、ジョニーとアンバーが言い争いをする音声が法廷で流された。(フロントロウ編集部)

ジョニー・デップとアンバー・ハードが言い争う音声が公開

 映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどの出演作で知られる俳優のジョニー・デップが元妻で同じく俳優のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判で、ジョニーとアンバーが口論になった際の生々しいやりとりを録音した複数の音源が法廷で公開された。

 ご存じの方も多いと思うが、2018年に米Washington Postに掲載されたアンバーの論説が名誉毀損にあたるとして、ジョニーは約55億円(5,000万ドル)の損害賠償金を求めてアンバーを提訴。この論説でアンバーはジョニーの名前こそ出さなかったものの、自身がドメスティック・バイオレンス/家庭内暴力(以下DV)のサバイバーであると主張すると同時に、「2年前に告発したDV(※)」の詳細を明らかにした。しかし、ジョニーは自身のDV疑惑を一貫して否定していることから、彼がDVの加害者か否かが今回の裁判の争点のひとつとなっている。
※時期からして加害者はジョニーであることが推測される。

画像: ジョニー・デップとアンバー・ハードが言い争う音声が公開

 アンバーの弁護人であるベン・ロッテンボーン氏が、ジョニーによる暴力があったことを裏付ける証拠として流した音声のなかには、大げんかの末にジョニーがアンバーに「俺が立ち去らなければ、ここは血の海になる。島のときみたく。そんな価値はない。なぜ惨めになる。少しは理解し合おうじゃないか」と警告したり、アンバーのことを下品な名前で呼んだりするものも含まれており、これらの音声が流されているあいだジョニーは苦笑いを浮かべ、アンバーは涙をこらえている様子だったと米USA Todayは伝えている。

 ジョニーが言っていた「島」というのは、2014年8月にバハマにあるプライベートアイランドに訪れたときのこと。当時、ジョニーは薬物依存症とアルコール依存症から脱却するためのデトックス期間中で、アンバーは薬の服用を制限されたことに腹を立てたジョニーから攻撃されたと主張しているが、ジョニーはそれを否定している。

 ちなみに、血の海か、立ち去るかの選択を迫られたアンバーは、間違いなく後者を選ぶと答え、それに対してジョニーは「ではなぜ、そっち(血の海)が何度も選ばれてきたのか?」と返している。じつは、ジョニーが「血の海(Bloodbath)」という表現を使ったのはこれが初めてではない。2013年にジョニーがアンバーに送ったメールに、「『Disco Bloodbath(原題)』という本が存在することを知っておいてくれ」と書かれていたことをロッテンボーン氏は指摘している。(フロントロウ編集部)

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