ジョニー・デップの元妻アンバー・ハードが、ジョニーから酒のボトルを体内に押し込まれたと裁判で証言。(フロントロウ編集部)

アンバー・ハードがジョニー・デップによる性的暴行を涙ながらに語る

 映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどの代表作で知られる俳優のジョニー・デップが元妻で同じく俳優のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判で、現地時間5月5日、前日に続いて再びアンバーが証言台に立った。ジョニーとの離婚を申請した当時からジョニーによるドメスティック・バイオレンス/家庭内暴力(以下DV)を主張するアンバーは、これまでジョニーから受けた暴力の数々に加え、裁判の冒頭陳述で自身の弁護士が明らかにした性的暴行の詳細について語った。

 アンバーによると、2015年3月、ジョニーの主演映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の撮影地であるオーストラリアに滞在していたときに、自宅(=現地で借りていた家)で酒や薬物を摂取して興奮状態にあったジョニーから過去の共演者との浮気を疑われ、屈辱的な名前で罵られる出来事があった。このときジョニーから何度も顔を叩かれたというアンバーは、彼の飲酒問題をめぐって口論になったそうで、ジョニーが手に持っていた酒のボトルを彼女に見せながら、“取り上げられるものなら取り上げてみろ”と挑発してきたため、そのボトルを奪って床に叩きつけたところ、激昂したジョニーからいきなり床に叩きつけられ、割れたボトルを首に押しつけられながら“顔を裂く”と脅されたという。

画像: アンバー・ハードがジョニー・デップによる性的暴行を涙ながらに語る

 アンバーは正確な順序は覚えていないとしたうえで、ジョニーが彼女のことを「大嫌い」だと言ったり、彼女に人生を台無しにされたと叫んだり、壁や壁に取り付けられた電話を殴ったりしたと言うと、「そして突然、私は電話になりました。彼のことが見えなくなりました。彼ではありませんでした。真っ黒でした。あんなに怖い思いをしたのは初めてです。なんとかジョニーと話をしようとしましたが、彼がまったく見えませんでした」と、殴る対象が電話から自分に切り替わった瞬間について振り返った。

 さらに、ジョニーは酒のボトルをアンバーの恥骨に押し当てながら何度も「殺す」と脅したといい、酒のボトルを性器に挿入されたかどうか明確にするよう求められたアンバーは、「こんなこと(=法廷で証言)をしなければならないなんて信じられません」、「ジョニーはボトルを私の中に入れて、何度も何度も押し込んできました」と涙ながらに告白。

 酒のボトルを性器の中に入れられたとき、アンバーはただじっとしていることしかできず、あたりに散らばった“割れたガラスの破片”だけが視界に入るなか、「(挿入されたボトルが)割れていませんように」と必死に祈ったという。アンバーいわく、その後、性器から出血があったが、感情が高ぶって肉体的な痛みに集中できなかったそうで、「心が折れそうでした。(性器から)血が出てきたので傷ついたのかもしれないと思いましたが、『ボトルは割れていない』、『だとしたらもっとひどいことになってるはず』と自分を納得させました。その後の不快感は、(被害にあっている最中に味わった)怖さとショックに比べれば大したことありませんでした。恐怖を感じました。私は(自分に暴力を振るった)この男性と結婚したばかりでしたから」と、途中、過呼吸のような症状に襲われながらも最後まで証言を続けた。

 フロントロウで連日お伝えしているが、ジョニーはアンバーが2018年に米Washington Postに寄稿した論説が名誉毀損にあたるとして、約55億円(5,000万ドル)の損害賠償金を求めている。この論説でアンバーは名前こそ出さなかったものの、ジョニーであることがわかるかたちで彼によるDVを告発した。一方のジョニーは自身のDV疑惑を否定しており、暴力を振るったのはむしろアンバーのほうだと主張している。(フロントロウ編集部)

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