アンバー・ハードが、元夫のジョニー・デップから離婚に際して受け取った和解金について裁判で証言を行なった。(フロントロウ編集部)

アンバー・ハードが和解金の寄付をめぐる疑問に答える

 俳優のジョニー・デップが元妻で同じく俳優のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判で、ジョニーの弁護団から反対尋問を受けたアンバーが、離婚の和解金を全額寄付するという約束をいまだ果たしていないことを認めた。

 過去にも何度か話題になったことがあるのでご存じの方もいると思うが、アンバーは離婚に際してジョニーから和解金として受け取った700万ドル(約9億円)の半分を慈善団体のACLU(アメリカ自由人権協会)、もう半分を小児病院のチルドレンズ・ホスピタル・ロサンゼルスに寄付することを宣言していた。

 しかし、のちにアンバーが和解金のほとんどを寄付していないことが明らかになり、今回の裁判でもそのことが議題のひとつに。寄付金をめぐっては、先日、証人として召喚されたACLUの最高執行責任者が、アンバーはこれまで同団体に約束した金額の約10分の1しか寄付をしていないと証言。さらに、アンバーがジョニーとの破局後に一時期交際していた実業家のイーロン・マスク氏が5,000万円ほどを肩代わりし、残りはアンバーが10年かけて支払う旨をメールで伝えて来たほか、その後支払いがストップしてしまったため、アンバーに連絡を取ると、「経済的に困難な状況にある」という回答が返ってきたとも供述している。

画像: アンバー・ハードが和解金の寄付をめぐる疑問に答える

 現地時間5月16日に行われた裁判で、ジョニーの弁護士は、2016年にアンバーがデンマークのトーク番組で「700万ドルを寄付した」と語る様子を収めた映像を法廷で流すと、2020年に行われた別の裁判でもアンバーが同様の証言をしていたことに触れ、「あなたはあの時点で700万ドルの和解金を全額寄付していませんでしたよね?」とアンバーに問いかけた。それに対し、アンバーは「(ジョニー側の弁護士の指摘は)間違っています」、「私は(全額寄付すると)誓約したんです」と答えると、続く「現時点で、あなたは離婚の和解金700万ドルを慈善事業に寄付していませんよね?そうですよね?」という質問に、「それは違います。私は誓ったんです。私は約束を果たすつもりです」と返答。

 ジョニーの弁護士から「それは質問の答えになっていません。私の質問に答えてください。あなたは離婚の和解金700万ドルを慈善事業に寄付していません。誓約したかではなく、寄付したかどうかを聞いています」と問い詰められると、アンバーは「私は誓約と寄付を同義で使っています」と返し、自身にとっては公に宣言することは寄付を実行することを意味するため、「寄付した」という言葉を使ったのは嘘ではないという主張を行なった。ただし、その後の質疑応答で、アンバーはACLUとチルドレンズ・ホスピタル・ロサンゼルスにそれぞれ寄付すると約束した350万ドル(約4億5,000万円)を、まだ自腹で支払っていないことを認めている。

 ちなみに、アンバーが和解金を受け取ったのは、示談が成立してから約2年後の2018年10月で、本人いわく、すぐにでも全額寄付するつもりだったが、2019年3月にジョニーから5,000万ドル(約64億円)の損害賠償を求めて訴えられたことで状況が一変したと主張。これまでに弁護士費用に600万ドル(約7億8,000万円)以上を費やしたと話すアンバーは、和解金の寄付が滞っているのは自身に対して訴訟を起こし続けるジョニーのせいだとして、「私はまだすべての誓約を守るつもりです。彼が私を訴えるのをやめることを望んでいます。そうすれば寄付できます」と訴えた。また、アンバーは寄付に期限はなく、寄付先の団体もそれを理解してくれていると語った。(フロントロウ編集部)

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