シンガーのホールジーが、TikTokでバイラルにならない限りはレーベルが音楽をリリースさせてくれないとSNSで訴えた。(フロントロウ編集部)

TikTokでバイラルにならなければ音楽をリリースさせてもらえないとホールジー

 2021年8月に通算4作目となる最新アルバム『イフ・アイ・キャント・ハヴ・ラヴ、アイ・ウォント・パワー』をリリースし、今年8月には日本のFUJI ROCK FESTIVALにヘッドライナーとして出演することも決定しているシンガーのホールジーが、レーベルが音楽をリリースさせてくれないとTikTokで訴えた。

画像: TikTokでバイラルにならなければ音楽をリリースさせてもらえないとホールジー

 ホールジーによれば、既にシングルとしてリリースしたい楽曲は完成しているものの、事前に一部をTikTokで公開するなどし、バイラルにならない限りリリースはできないと言われているという。

 今回、ホールジーはTikTokにアップした動画のなかで「すぐにでもリリースしたい大好きな曲があるのだけど、レーベルがリリースさせてくれないの」と訴えている。「私は8年この業界にいて、1億6,500万枚のレコードを売ってきたのに、私のレコード会社は、TikTokで嘘でもバイラルを生み出せなければ曲をリリースできないって言う」。

 「何もかもがマーケティング」と、ホールジーは続けて苦言を呈して、「彼らはこのところ、すべてのアーティストに対してこの手法を取っている。私はただ音楽をリリースしたいだけ。正直、私はもっと価値があると思う。もうウンザリ」と、現在の心境を吐き出した。

 ホールジーが投稿した動画はこちら。

レーベルと話し合ったことを報告

 動画は公開から13時間が経過した記事執筆時点で700万回以上再生されるなど、大きな話題に。ホールジーのもとには、これがTikTokでバズらせるための“ヤラセ”ではないかとする意見も寄せられたようだが、ホールジーはこの動画が話題になったことを受けてレーベルと話し合ったことをツイッターで報告。

 「TikTokが広まった後でレーベルと話をした。『あのTikTok、良い感じだね!』だって。私としては、『よかった。それじゃあ、私はもう曲をリリースしてもいいですか?』って感じだったんだけど、『様子を見ましょう!』だって」と、レーベルの返答を呆れた様子で明かしたうえで、「私がこれをでっち上げただなんて、もう一度言ってみなさい」と続けて、動画は“ヤラセ”では決してなく、切実な訴えだと強調した。

 ホールジーのもとには、「(レーベルに)関係なく出しちゃって」という意見も寄せられたが、ホールジーはこれに「できないの。彼らが原盤権を持っているから」とリプライ。原盤権を持っているのはレーベルなので、自身の好きにリリースすることはできないと説明した。

 さらに、「私は今ツアー中で、自分のことに専念している。赤ちゃんの世話をして、4枚の深みのあるアルバムをリリースして、行ったり来たりしてる。私は(アーティストとして)確立されているから、騒動を起こす必要もなければ、マーケティングとしてこれを頼みの綱にする必要もないんだけど、今はもう深く関わってしまっているから、引き返せないの」とホールジーは別のツイートで投稿。

 ホールジーによれば、既にミュージックビデオも完成しているほど、自身としてはリリースの準備が整っているようで、「もうミュージックビデオだってあるのに。笑っちゃうよね」ともツイートした。

(フロントロウ編集部)

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