ジョニー・デップ、アンバー・ハードのためにワーナー上層部に連絡
元妻のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた俳優のジョニー・デップが、現地時間5月25日、再び証言台に立ち、アンバーが映画『アクアマン』に出演できるよう“口利き”したと主張した。アンバーは『アクアマン』のメラ役は自分自身で勝ち取ったもので、ジョニーの助けは一切借りていないと主張しているが、ジョニーは「正確には違います」と否定。
ジョニーによると、アンバーが『アクアマン』のオーディションを受けたあと、彼女から“ワーナー・ブラザースと話をしてしもらえないか”と頼まれたそうで、「私はワーナー・ブラザースと複数の映画契約を結んでいて、一緒にビジネスをしたことがあったので、その人たち(※ワーナー上層部)のことを知っていました。私は電話をかけ、ワーナー上層部の幹部3人、ケビン・ツジハラ、スー・クロール、グレッグ・シルヴァーマンと話をしました。そして彼らに伝えました」と言うと、自身の存在がアンバーのオーディションの合否に影響を与えたかどうかについては触れず、「最終的に、彼女はこの映画の仕事を得たとしか言いようがありません。彼らの心配をある程度抑えられたと思います」と言うにとどめた。
ちなみに、米Entertainment Weeklyが事実確認のためにワーナー・ブラザースにコメントを求めたが、期日までに回答はなかったという。
『アクアマン』降板要求については否定
『アクアマン』をめぐっては、続編が制作されるにあたってワーナーの上層部がアンバーの再起用に難色を示したり、一部でアンバーの降板を求める署名活動が行われたり、不穏な空気が漂っていたことで知られる。
この日の裁判では、2016年6月4日にジョニーが姉のクリスティ・デンブロウスキーに送ったとされるメールが公開され、そこには「あのワーナー・ブラザースの映画で彼女を交代させてほしい!!!」と記されていた。ジョニーはメールのなかの「彼女」がアンバーであることを認めたうえで、どの作品のことを言っていたのかは明確にはせず、「ワーナー・ブラザースは、自分たちがキャスティンしたばかりの人物にかなりのジレンマを感じていたようです」と証言。
続けて、メールの意図についてアンバーの弁護士から聞かれたジョニーは「正直、その人たち(※ワーナー上層部)のところに行って、あんなに美しい絵を描いてしまったことへの責任を感じていました。ワーナー・ブラザースがこれから直面すること、つまり2つのフランチャイズ(『アクアマン』と『ファンタスティック・ビースト』)が互いに問題を起こしていることについて、真実を伝えることが私の責任だと思ったのです。とくに、あのとき私に関するニュースや報道、メディアは…。私はチャールズ・マンソンで、この世で最悪の存在であるかのように仕立て上げられ、それが絶え間なく続いていました」と言うと、「ワーナー・ブラザースは、マスコミで私があれこれ言われていることに、かなり腹を立て始めていたのです。ある面においてはそうですね、ただの演技、ただの映画です。でも、ビジネスですし、自分の言葉ですし、私は彼らに約束したんです。このままでは醜態をさらすことになると、きっちり伝えなければと責任を感じました」と語った。
ちなみに、アンバーはジョニーが彼女を『アクアマン』から降板させようと画策したと主張しているが、ジョニーはワーナーの上層部にアンバーをクビにするよう求めたことはないと否定している。(フロントロウ編集部)