ジョニー・デップとアンバー・ハードの裁判の速記者が、何人かの陪審員が法廷で“居眠り”していたことを明かす。(フロントロウ編集部)

裁判中に居眠りしていた陪審員がいた!?

 俳優のジョニー・デップが元妻で同じく俳優のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判で速記者を務めたジュディ・ベリンジャー氏が、男性5人と女性2人からなる7人の陪審員のうち、数人が裁判の最中に居眠りをしていたことを米Law&Crime Networkのインタビューで明かした。

 約6週間にわたって行なわれた裁判では、当事者であるジョニーとアンバーを含む40人以上の証人が法廷あるいはビデオ形式で証言を行なった。ベリンジャー氏によると、陪審員たちの多くはビデオ形式の証言を聞いている際に睡魔と闘っていたそうで、「居眠りをしている陪審員が何人かいました。前列にも後列にも。たしかに大変でした。ビデオ形式の証言が多く、彼らはそこにずっと座りっぱなしでした。そして、彼らの頭が下がる瞬間を目にしました」と言うと、続けて最も裁判に集中していた陪審員は“補欠”で、最終的な評決に関与することはなかったと語った。

 補欠は、陪審員が病気や緊急事態などの理由で裁判を続けることができない場合、代わりとして参加することになっており、陪審員たち同じように証言や証拠を見聞きするが、陪審員の代わりとして呼ばれないかかぎりは審議に参加することはない。ベリンジャー氏は、「残念なことに、(証言を)最も熱心に聞いていたのは補欠の女性でした。彼女の表情から、一言一言にとても深く入り込んでいることがわかりました。彼女は素晴らしい陪審員になると思いましたが、(裁判を)最後まで見届けることができませんでした」と述べている。

画像: 裁判中に居眠りしていた陪審員がいた!?

 ちなみに、この裁判で陪審員はアンバーが2018年に米Washington Postに寄稿した論説が名誉毀損にあたると判断し、アンバーに合計で1,500万ドル(約19.5億円)の賠償金をジョニーに支払うよう命じた。また、法的にはジョニーが勝訴したが、アンバーもジョニーへの反訴で200万ドル(約2.6億円)の賠償金を勝ち取った。なお、陪審員の名前は本人が名乗りでないかぎり1年間は匿名にされる。(フロントロウ編集部)

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