海外で注目を集める美容家電「Droplette」
近年めざましい成長を遂げているのが、自宅でエステ級のケアができる美容家電。成分の劣化を防ぐデバイスや、本格的な炭酸ケアができるデバイス、自分だけのオリジナルフェイスパックがつくれる美容家電など、最先端の技術を搭載した美顔器やデバイスが国内外で続々と登場している。
そんななか海外で新たに注目を集めている美容デバイスが、「Droplette(ドロップレット)」。
「Droplette」は、摩擦や刺激で皮膚がただれる難病である「表皮水疱症」の治療機器の研究開発を行なう過程で、マサチューセッツ工科大学の博士2人が発明した製品。開発のための資金援助には、NASA(アメリカ航空宇宙局)やNIH(アメリカ国立衛生研究所)が協力していて、長い年月と膨大な資金を費やして誕生した。
海外では昨年以降多くのメディアがこの製品について特集していて、YouTubeなどのSNSでもレビュー動画が多く投稿されている。またブルック・シールズやソフィア・ブッシュといったセレブや、メイクアップアーティストもオススメする、まさに話題のアイテム。
スキンケアの浸透力が20倍に
「Droplette」が海外で話題を呼んでいる最大の理由は、浸透力の高さ。
片手で持てるほどの大きさの卵型のデバイスである「Droplette」は、専用のカートリッジを入れるとミストが出て、それを顔に当てて使うもの。その情報だけ聞くと、一般的なハンディミストを想像する人が多いと思うけれど、「Droplette」は従来のスキンケアの20倍もの浸透力を誇っている。
具体的には、カートリッジに含まれる活性物質を超微粒子のマイクロミストに分解し、さらにそれを高速エアロゾル技術によって肌にあてることで、一般的なスキンケアよりも深く浸透できるという。
この特徴から「Droplette」は細かい針を用いて行なう施術「マイクロニードリング」を例に、針のない“マイクロニードリング”と呼ばれている。
実際に使ったユーザーからの評価も高く、美容エディターのアマンダ・ロスは、「たった1週間使っただけで、肌の明るさとうるおいに差がついたと感じた」と米Byrdieで明かしている。
海外で話題を呼ぶ「Droplette」の価格は299ドル(約4万円)で、残念ながらまだ日本からの購入は不可。ここまで話題の技術となれば、そのうち日本への上陸にも期待。(フロントロウ編集部)