6月24日(金)に公開される映画『ザ・ロストシティ』で主演兼プロデューサーを務めるサンドラ・ブロックの輝かしいキャリアを振り返る!(フロントロウ編集部)

先読み不能!ノンストップ・アドベンチャー大作が爆誕

 ハリウッドが誇る豪華スターが競演する映画『ザ・ロストシティ』が6月24日(金)に公開される。主演であり、この作品をプロデューサーとしても牽引するサンドラ・ブロックが演じるのは、人生に後ろ向きな恋愛小説家ロレッタ。ロマンティックな冒険モノの新作がようやく完成したが、新刊の宣伝ツアーにイヤイヤながら強引に駆り出されてしまう。そこでは、彼女の作品の主人公「ダッシュ」を演じるセクシーカバーモデル、アラン(チャニング・テイタム)の薄っぺらな態度が鼻につき、イライラ絶頂! そんなロレッタの前に謎の億万長者フェアファックス(ダニエル・ラドクリフ)が現れ、突然南の島に連れ去られることに。なんと、彼はロレッタの小説を読んで、彼女が伝説の古代都市【ロストシティ】の場所を知っていると確信したのだった。

画像1: ©2021 Paramount Pictures. All rights reserved.

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 そんなロレッタ誘拐事件を知り、南の島に真っ先に駆けつけたのは、目の前で助けられなかったことを悔やむあのウザいモデルのアラン。精鋭を味方に島へとたどり着き、ロレッタを探し出せたまでは良かったが、まるっきり好対照な性格の2人。この南の島から脱出するためにしぶしぶ手を組むも、大自然の過酷な環境に予測不能のハプニングが連続! 果たして、億万長者が狙っているロストシティとは何なのか? 彼らはこのロストシティに隠された「謎」を解き明かし、無事に抜け出すことができるのだろうか!?

『ザ・ロストシティ』 サンドラ・ブロックの輝かしいキャリアを振り返る

本作をもって、”俳優業の休業”を宣言したサンドラ・ブロック。作品・役柄のジャンルに縛られない多くの代表作と、飾らない人柄で愛されるサンドラの魅力をいま一度振り返り、しばらく見納めとなるオスカー女優が休業前にすべてを詰め込んだ本作に備えよ!

 「引退はするつもりはない」とも付け加えながらも、本作をもって一時俳優業を休業し、しばらくは家族との幸せな時間を大切にすることを公にしたサンドラ。母親がオペラ歌手、父親がボイストレーナーという抜群のDNAもさることながら、紆余曲折の下積み時代の苦労を経て輝かしいキャリアをつかみとり、華やかさと親しみやすさを兼ね備える唯一無二の存在感で人気を博してきたサンドラの休業前最後の出演作となるのが『ザ・ロストシティ』だ。

画像2: ©2021 Paramount Pictures. All rights reserved.

©2021 Paramount Pictures. All rights reserved.

 自身が主演&プロデューサーを務め、「私たちは、目標に対して自分たちが野心的であることを自覚していた。でも同時に、必ず成功させなければならないことも自覚していたの。ビッグで、笑えて、劇場で楽しめるポップコーン・ムービーで、私たちが失ってしまっていた体験に観客を呼び戻すことができる。この登場人物たちが、思いがけないアクション満載の楽しい旅、時には悲惨な旅に連れて行ってくれることを約束するわ」と豪語するほどに、精魂を込めて完成させた本作に備えて、サンドラ・ブロックという大女優のキャリアをひも解く!


ブレイク後は賞レースの常連!前代未聞のアカデミー賞&ラジー賞の同時受賞も!

 大学でも演劇を学んでいたものの、じつは小さな作品の端役ばかりでなかなか芽の出ない時期を長く過ごしていたサンドラ。本作とも通ずる“ノンストップアクション”であるキアヌ・リーヴス主演の『スピード』(94)で見せた熱演で一躍脚光を浴び、ドイツ人の血も流れるキュート×クールなルックスも人気を呼んで、翌年には『あなたが寝てる間に・・・』で第53回ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートを果たす。以降は何度もノミネートを繰り返すも惜しくも受賞を逃したり、出演した『クラッシュ』(04)が第78回アカデミー賞作品賞を受賞するなか自身はノミネートがなく、”無冠の帝王”ともいえる時期が続いたが、ついに2009年、映画史でも他に例のない一大事が!

画像: 『ザ・ロストシティ』 サンドラ・ブロックの輝かしいキャリアを振り返る

 多数の映画賞を総なめにした『しあわせの隠れ場所』(09)で、第82回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされ悲願の受賞を果たすが、なんと同年の第30回ゴールデンラズベリー賞(※ワースト映画を選ぶアワード)において『ウルトラ I LOVE YOU!』(09)で最低主演女優賞に輝き(!?)、同年に最高&最低のW受賞という珍事が起こる…。式の主旨からして勝手に賞が贈られたままになるのが通例だったが、サンドラはアカデミー賞授賞式を控えた前夜、このラジー賞の授賞式にまさかの登壇! ジョークを交えながら堂々と賞を受け取り拍手喝さいを浴びて、そのまま翌日にはオスカーを受賞しさらなる栄誉を勝ち取っていったことは、10年以上が経つ現在もなお映画ファンの記憶には鮮明に残っているはず。同じ年に連日の受賞を果たしたのは、今もサンドラただひとりである。


ポージング一つで様になる!コメディエンヌ、ファミリー向けの安心感、シリアス路線なんでも!

 人気・実力とも申し分のないサンドラは、その他にも主演作『デンジャラス・ビューティー』(00)、キアヌと再共演した『イルマーレ』(06)や、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(11)、『ゼロ・グラビティ』(13)といったアカデミー賞ノミネートの話題作、『ミニオンズ』(15)の声の出演、Netflix映画『バード・ボックス』(18)など、枚挙にいとまがないほどの出演歴を誇る。

画像3: ©2021 Paramount Pictures. All rights reserved.

©2021 Paramount Pictures. All rights reserved.

 サンドラがリアクションを取れば賑やかな笑いが巻き起こり、サンドラが涙を流せば観客も胸を震わせる、どんなテーマでもどんなキャラクターでも見事にしっくりくる女優は実はそう多くなく、言わば“カメレオン俳優”の先駆けとして道を切り開いた。「隣人にしたい有名人ランキング」、「最もセクシーなスター100人」、「世界で最も美しい50人」と両極端にも思えるランキングにもまったく違和感なく上位にランクインしていることからもわかるように、彼女の魅力は一面だけでは語りつくせない!


世界で起こる悲劇への支援を、いち早く、継続的に行う人柄

 2001年のアメリカ同時多発テロでは、赤十字に100万ドルの寄付支援を行ったほか、たびたび世界中を襲う自然災害で被害を受けた地域への支援を行っていることでも有名なサンドラ。ここ日本も例外ではなく、2011年の東日本大震災に際しては、レオナルド・ディカプリオやミラ・ジョヴォヴィッチなど親日家のハリウッドスターたちが支援してくれたなか、義理の兄弟が日本人とアメリカ人のハーフという縁もあり、真っ先に100万ドルの義援金を寄付したのがサンドラだった。「幸運にも私はそれができる環境にあったから、やるべきことをやっただけ」と多くを語らずとも、世界各地にむけて同じように行動するサンドラに老若男女をとわず多くの支持が集まるのも納得だ。


 ハリウッドの最前線で活躍してきた偉大なるオスカー女優であり、現場を離れても社会貢献活動に積極的に取り組むなど輝かしく意欲的なキャリアを歩んできたサンドラ。休業前最後の、渾身の一作として送り出される『ザ・ロストシティ』の公開に乞うご期待!

 映画『ザ・ロストシティ』は6月24日(金)より全国ロードショー。(フロントロウ編集部)

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