アディダスが新作サンダルを発表
ラッパーとしての本業の傍ら、クリエイティブディレクターとして自身監修のブランド「YEEZY(イージー)」を成功させているカニエ・ウェストは、2013年からスポーツブランドであるアディダス(Adidas)とタッグを組み、大ヒットアイテムを生み出している。
しかし、今、カニエがアディダスの新作スライドサンダル「Adilette 22」について怒りを露わにしている。
「Adilette 22」は日本でも6月23日から発売が予定されているもので、人類の火星探査に着想を得たフューチャリスティックなデザイン。
カニエがYeezyのサンダルとそっくりだと主張
しかしこのスライドサンダル、過去にYeezyが発売したYeezy Slideと色味やボリューム感がそっくり。そのためカニエはアディダスからナイキにスポンサーを乗り換えた故コービー・ブライアント(通称マンバ)を引き合いに出し、「これは、コービーが通ったのと同じ通りを走るYEです。たぶん、今、マンバ魂を感じています」とインスタグラムでコメント。
そして「(アディダスのCEO)キャスパーへ、この露骨なコピーにはもう我慢できないです。すべてのスニーカー文化へ、すべてのボールプレーヤーへ、ラッパーへ、そして店で働く人へ。これは、契約を失うことやクレイジーと呼ばれることに対する恐怖から、自分を表現したいけどできないと感じているすべての人のためのものです。勇気とは、恐れないこと。勇気とは、自分の真実のために恐怖を克服することです。Yeは精根尽き果てています。この靴は、権力者が才能を軽視していることを表しています。この靴はアディダスが作った偽物のYeezyです。キャスパー、私と話しましょう」とアディダスのCEOであるキャスパー・ローステッドに話がしたいと綴った。
その後カニエはインスタグラムを更新するも、現在は全て削除。今回削除されたインスタグラムの投稿の中には、契約について書いているメッセージのスクリーンショットもあり、今後カニエとアディダスの間でどのような話し合いが行なわれるのか動向を見守りたい。
ちなみに一方でカニエ自身も、デザインの流用疑惑をかけられたことがある。2021年にはウォルマートが、Yeezyのロゴが自社のものに酷似していると提訴。2018年には、カニエがYeezyのデザイン過程として公開した写真に対して、Nikeの元デザイナーから「カニエが10年前に自分が描いたナイキのスケッチをパクリ、それを(自分がデザインしたと)主張する」とインスタグラムでクレームが入り騒動となった。(フロントロウ編集部)