14歳の頃から14年間毎日マクドナルドを食べていたという男性のお姿は…?(フロントロウ編集部)

マクドナルドに依存していた男性、現在の姿は?

 オーストラリアに住むダミアン・バーゴインは、31歳の男性。最近ではイベントの司会などを務めることもあり、活動は多岐にわたる彼が注目を集めているのだが、その理由はその外見からは分からないものだった。

 じつは彼は、数年前には体重が34ストーン(約216キロ)あり、一時は寝たきり状態になていた過去を持つ。しかし20ストーンの減量に成功し、現在は14ストーン(約89キロ)に。そのダイエットの過程や、残ってしまった皮膚を取り除く前と後の記録などをSNSに記録しており、反響を集めている。

 英Mirrorに彼が話したところによると、5人の子を持つシングルマザーである母親に育てられた彼は、14歳の頃にマクドナルドで働き始めたそうで、その頃からマクドナルドを食べ続ける生活が始まったそう。

 「1食に25ドル(約2,400円)ほどを使い、それを3食食べるような生活でした。人生でどれだけのお金を使ったのか、クレイジーですよね。当時は、スーパーなどでの買い物よりも安くみえたのです。テイクアウトのほうが簡単ですし」

 そのうちに彼のマクドナルドへの依存は深刻なものとなり、「光熱費などを支払わずに、マクドナルドに使っていた」という彼は、肥満が深刻となり、ほとんど寝たきり状態になってしまったという。

 「私の人生は完全に停止していました。あの若さでベッドから出られず、仕事もなく、人生ももうなかった。自分の人間関係にも重くのしかかっていた。私はただ新しい人生を生きたかった」と話す彼が、ベッドの上から見ていたテレビ番組を通して知ったのが、胃バイパス術。胃を小さな部分と残りの部分に分け、小さな部分を小腸に繋げる手術で、一度に食べられる食事の量が減り、吸収される食物とカロリーも少なくなるため、減量に繋がる。病院の予約を取った当時のダミアンの健康状態は悪かったため、手術は早急に行なわれたそう。

 この手術により、彼の健康状態は劇的に改善! しかし彼は、手術を受ければ問題が一発解決になるわけではないと指摘する。

 「身体を変えるための手術は受けたけど、頭の手術をしたわけじゃない。つまり、私はまだ太った頭や考え方を抱えています。でも、たぶん時間とともに変化するのでしょう。すぐに直せることではないんです」

 そう話す彼は、痩せた後に残った余分な皮膚の切除の傷跡がどのようにつくのかも公開している。とはいえ、もちろん手術を受けたことは自分を救ったと感じているそうで、現在は食事に気をつけ、2人のパーソナルトレーナーとともに1週間に6回のトレーニングをしているそう。

 健康になったことで、自分に対しても世界に対しても前向きな気持ちになっているというダミアン。彼が周囲の人にかけられた言葉で最高だったと感じていることは外見についてのものではなく、「前よりも幸せそう」だと彼の内面の変化を祝福したものだと話した。

(フロントロウ編集部)

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