ハリー・スタイルズがエルヴィス役に選ばれなかったワケ
“キング・オブ・ロックンロール”とも称される、エルヴィス・プレスリーの半生を描いた映画『エルヴィス』。本作では主人公のエルヴィス・プレスリーを俳優のオースティン・バトラーが演じているが、当初、エルヴィス役の有力候補としてハリー・スタイルズの名前も挙がっていた。
ワン・ダイレクションのメンバーで現在ソロで活動するハリーは、2017公開の戦争映画『ダンケルク』で映画デビュー。その後しばらく音楽活動に専念していたが、2020年頃に俳優活動を再開させており、今後、『僕の巡査』や『Don't Worry Darling(原題)』の公開を控えている。
俳優としての経験は浅いが、同じミュージシャンということもあり、エルヴィス役にハリーを推す声も多かったがなぜ選ばれなかったのか? 米Uproxxのインタビューに応じた、『エルヴィス』のバズ・ラーマン監督はその理由についてこう述べている。
「ハリーは本当に才能のある俳優です。でも、ハリーの問題は、彼がハリー・スタイルズだということです。彼はすでにアイコニックな存在です」
ラーマン監督によると、「ハリー自身、『スーツを着て、冒険をしたい』というところまで達していた」そうで、監督もハリーと同じ気持ちだったが、ハリーがすでに音楽界のアイコンであることから起用を断念したそう。
ちなみに、ラーマン監督の判断にハリーも納得しており、今年5月、米シリウスXMラジオの番組『The Howerd Stern Show(原題)』に出演したハリーは、そこで「エルヴィスは、僕が子供の頃、家族以外で初めて知った人かもしれません。そういった理由から、彼の周りには何かすごい神聖な雰囲気が漂っている気がして、この役を狙ってみようと思ったんです。とても興味をそそられました…。ですが、監督がこの役に最適なのは僕ではないと思えば、そのほうが監督にとっても僕にとっても良いことだと思います。もし、他の人と組んだ方が映画が良くなると思われるなら、僕はやりたくありません。“良くないバージョン”にはなりたくないですから」と語っている。(フロントロウ編集部)