フェニックス役がコールサインにまつわる裏話を明かす
トム・クルーズ主演の映画『トップガン マーヴェリック』で、唯一の女性パイロットであるフェニックスを演じるモニカ・バルバロが、それぞれの役に与えられたコールサインにまつわる裏話を米Hollywood Reporterのインタビューで明かした。
亡きグースの息子ルースターを演じたマイルズ・テラーだけは、制作陣と相談してコールサインを決めたが、マイルズ以外のパイロット役のコールサインはあらかじめ決められていた。
「コールサインははじめから決まっていて、変更する機会ももらいました。最初と変わったのは、ハングマン役のグレン・パウエルだけです。彼のコールサインはもともと“スレイヤー”だったのですが、満場一致で『ノー、ノー、ノー』となりました。彼はスタッフと相談して、現在の“ハングマン”という名前を考え出しました。でも、ほかのメンバーは最初に与えられたコールサインをそのまま使っています」
そして、モニカいわく、撮影開始から1週間も経たないうちに、キャストたちはまるでそうなる運命だったかのようにそれぞれのコールサインとつながりを持ったという。
「私たちは奇妙なかたちで、それぞれのコールサインとリンクしました。ペイバック役のジェイ・エリスが、ボブ役のルイス・プルマンのスマホをバーのカウンターに置くというイタズラを仕掛けたことがあったんです。映画を見るとわかりますが、バーにいる全員に一杯おごらなければならない大失態です(※)。その日がみんな初対面だったので、『ジェイ、それはひどいよ。彼に借りを返さなきゃね』って言ったのですが、『でも、君の名前はペイバック(借りを返す)だから完ぺきだね!』とみんなで笑い合いました。それから、ファンボーイ役のダニーは、撮影監督のクラウディオやトム(・クルーズ)のこと、彼の周りのすべてのことに夢中になっていました。彼はとても熱心で、とても愛情深く、まさにファンボーイ(熱烈なファン)だったんです」
※『トップガン マーベリック』でジェニファー・コネリー扮するペニーが経営するバーには、バーカウンターにスマートフォンを置いたら全員に1杯おごらなければならないというルールがあり、劇中で、そのルールを知らずにスマホをカウンターに置いてしまったマーヴェリックはその洗礼を受けることになる。
ちなみに、そういうモニカもフェニックスとリンクする瞬間があったそうで、「私の場合、かなり激しい夜遊びをしたときがあったんですが、その翌日、フェニックス(不死鳥)のように灰からよみがえりました(笑)」と語っている。(フロントロウ編集部)