フロントロウ編集部のYが今週末見るのは、映画『WANDA/ワンダ』。(フロントロウ編集部)
画像1: バーバラ・ローデン初監督作で遺作、『WANDA/ワンダ』【ツギコレ】

アメリカ出身の俳優バーバラ・ローデンの初監督作品であり、1970年にヴェネツィア国際映画祭最優秀外国映画賞を受賞するも、アメリカ本国ではほぼ黙殺された本作。

物語の主人公は、ペンシルベニアの炭鉱町に住むワンダ。知人にお金を貸してほしいと頼み、仕事はクビにされ、離婚審問に遅刻し、一夜をともにした男には置き去りにされる…。そんななか一軒のバーでMr.デニスという小悪党と知り合い、言われるがままに犯罪計画を手伝うハメに…。

フランスの大女優イザベル・ユペールは配給権を取得し、マーティン・スコセッシ監督設立の映画保存組織とイタリアのファッションブランドGUCCIの支援を受けてプリントが修復された本作は、その後ニューヨーク近代美術館で修復版上映会が開催され、ソフィア・コッポラ監督が自ら作品を紹介し、マドンナも鑑賞。

ジョン・レノン、オノ・ヨーコ、ジョン・ウォーターズ、ケリー・ライカート、ダルデンヌ兄弟監督など、名だたるアーティストがローデン監督に敬意を示してきた。

“忘れられた小さな傑作”と評される『WANDA/ワンダ』は、映画好きだけでなく、アート好きも必見の作品。

画像2: バーバラ・ローデン初監督作で遺作、『WANDA/ワンダ』【ツギコレ】
画像3: バーバラ・ローデン初監督作で遺作、『WANDA/ワンダ』【ツギコレ】

(フロントロウ編集部)

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