未成年を含む女性への性的虐待や性的目的の人身売買などの罪で、禁錮30年の実刑判決が下されたシンガーのR.ケリーが、被害者の女性と婚約していたことが発覚した。(フロントロウ編集部)

禁錮30年の実刑が下されたR.ケリー

 2019年1月にドキュメンタリー番組『サバイビング・R.ケリー:全米震撼!被害女性たちの告白(原題:Surviving R. Kelly)』で長年におよぶ性犯罪が告発され、2022年6月に米ニューヨークの連邦地裁から禁錮30年の判決が言い渡されたシンガーのR.ケリー

画像: 禁錮30年の実刑が下されたR.ケリー

 現在はニューヨークに拘置されているが、シカゴでも児童ポルノと公務執行妨害の罪に問われており、8月15日からシカゴでの裁判がスタートする。

 そんなR.ケリーが、被害者の1人である女性と婚約していることが発覚した。

R.ケリーの婚約者が嘆願書を書く

 今回米Page Sixが、R.ケリーに判決が下される前に婚約者と主張する女性がアン・ドネリー判事へ送った手紙を入手。そこには「私の名前はジョイセリン・サヴェージで、ロバート・ケリーの婚約者です」と書かれており、「この手紙はロバートの判決に先立ち、私が政府に描かれたような被害者ではないことを裁判所に説明し、ロバートを支援するために書いています」と、手紙が出された理由が書かれていた。

 その手紙でジョイセリンは、「ロバートは政府が説明したような怪物ではありません。私が知っているロバートは、とても優しく、穏やかで、親切です。一日の終わりに、彼はいつも私や、彼が一緒にいた他の女性がきちんとケアされているかを確認してくれました」と、R.ケリーのことを擁護し、さらには「彼について言われている、私や他の女性たちが意に反して拘束されたということは、絶対に事実ではありません」とした。

 若い女性たちを家族から引き離し、軟禁状態にして、洗脳下に置いて性的虐待を繰り返していたことを告発されているR.ケリーなだけに、今回の手紙の真意については疑いの声が多いが、ジョイセリンの両親の弁護士は「彼女は婚約を家族に知らせたことはなく、彼らは事前にその可能性について話したことすらありません」と米TMZにコメント。そしてジョイセリンが裁判所で宣誓のもとでそのことを証言(※)せず、代わりに手紙を送るのは奇妙なことだと話している。

※裁判において宣誓したうえで嘘をつくと偽証罪という罪に問われる。

(フロントロウ編集部)

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