2022年のエミー賞候補者が発表
最多ノミネートの1位と2位につけたのは、過去のエミー賞覇者の2作。シーズン3を迎えた『メディア王 〜華麗なる一族〜』は、25ノミネート中14ノミネートが演技賞でのノミネートで、Varietyいわく、これはひとつの作品が同年で獲得した演技部門での最高ノミネート数を更新するという(前回の保持者はミニシリーズ『Roots』の13ノミネート)。そして、昨年のエミー賞コメディ部門を総なめにしたドラマ『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』が『メディア王 〜華麗なる一族〜』のあとを追う。今年は昨年と同じ20ノミネートとなり、『30 ROCK/サーティー・ロック』が保持しているコメディ作品の最多ノミネート数22を更新することはなかった。
若いキャストを中心とした人気ドラマも今年は強く、『ユーフォリア/EUPHORIA』は16部門、『ストレンジャー・シングス』は14部門にノミネートした。
2022年は新作ドラマシリーズも賑わっている。シリーズものの新作ドラマで最多ノミネートとなったのは、スティーブ・マーティン、マーティン・シーン、セレーナ・ゴメスと世代の異なるトリオが主演したマーダーミステリー・コメディ『マーダーズ・イン・ビルディング』の17部門。その後を、『イカゲーム(14)』、『セヴェランス(14)』、『イエロージャケッツ(7)』、『アボット エレメンタリー(7)』が追うが、なかでも『イカゲーム』は非英語作品としてエミー賞主要部門にノミネートした作品となった。
ミニシリーズ部門では、人種差別や格差を絶妙に盛り込んだコメディ『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』が20部門で最多ノミネート。一方、14ノミネートを果たした『DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機』はミニシリーズの助演女優賞8部門中5部門を獲得するという偉業を達成した。
第74回エミー賞授賞式は米時間2022年9月12日に開催される。(フロントロウ編集部)