日本のダイソーが訴えられる
バレンシアガ(Balenciaga)やクリストファー・ケイン(Christopher Kane)といった人気ファッションブランドだけでなく、ジャスティン・ビーバーやポスト・マローン、そしてスウィーティーなどの人気セレブともコラボしているクロックス(Crocs)。
コロナ禍に業績を伸ばし、、2020年に6,900万足以上を販売し、14億ドルの収益を得たクロックスだが、今、日本のダイソーを相手取ってアメリカで裁判を行なっている。
クロックスは、ダイソーが自社のデザインをそっくりコピーしたアイテムをかなり安価で販売しているとして、6月15日にカリフォルニア州連邦地方裁判所に訴状を提出。
6月15日にカリフォルニア州の地方裁判所に提出された訴状でクロックス側は、ダイソーの"Casual Sandals for Men"と"Lined Casual Clog"というサンダルは、「消費者を混乱させ、欺き、誤解させて、クロックスとダイソーのフットウェア製品を関連付けさせ、ダイソーがクロックスを犠牲にして不当な利益と利益を享受することを目的としています」と主張した。
中国で作られてアメリカのダイソーで3〜3.5ドルで販売されているサンダルは「クロックスが持つ三次元デザインと酷似している」としたクロックス側は訴状で、ダイソーで売られているサンダルをクロックスのものだと勘違いした消費者のツイートを提出している。
Crocs sued Daiso in N.D. Cal on Wednesday alleging #Trademark infringement. pic.twitter.com/tXyw2usi7T
— Trademarks Are Fun (@TAFLegal) June 17, 2022
クロックスは近年、自社のサンダルに似た製品への対抗措置を強めており、2021年7月には登録商標の侵害で21社を提訴。今回、ダイソーに対しても動きを起こした。さらにクロックスは2021年に、アメリカ国際貿易委員会(USITC)に商標侵害の疑いのあるフットウェアの違法な輸入と販売に関する調査を要請し、USITCは調査を進めることを支持した。こういった動きの結果、アメリカでは各社からクロックスのデザインに似た商品がなくなる可能性もある。(フロントロウ編集部)